スカモルツァ(Scamorza)は、南イタリアのエリアで作られる牛乳のチーズです。名前の由来は樹木の先端を切るというスカモルツァーレから来ています。
作り方はモッツァレラチーズと同じく、こねたり引きのばしたり、ちぎる様子が思い浮かぶ「パスタ・フィラータ製法」なので、美味しい歯ごたえのある弾力と食感が生まれます。
日本で出回るスカモルツァは一箇所を紐でくくったカチョカバッロに似た雪だるまや西洋梨のような形をよく見ますが、大きいものは40kgほどにもなるプロヴォローネや2kgほどのカチョカバッロに比べてスカモルツァは250gから400gほどの大きさなので小ぶりです。
イタリアではプレゼントラッピング紐のような糸で吊るす形も見かけます。また、アイディアたっぷりな豚や象の形のスカモルツァなども登場しています。焼いてしまうのがもったいない可愛さですよ!
スカモルツァ アフミカータも人気
スカモルツァは上記のビアンコ(白)の他に、まるでモッツァレラが燻製になったようなアフミカータ(燻製)バージョンも、さらにコクが増して美味しいです。スカモルツァ アフミカータがおつまみとして最高なのは食べる前から分かりますね♪
ワインは主に白ワインがよく合わせられますが、料理によって様々なワインと楽しめるのも特徴です。
スカモルツァの食べ方
スカモルツァはそのまま切り分けるのではなく、中東のハルミチーズのように、フライパンなどでとろっと少し焦げ目がつくまで加熱するのが一般的な食べ方です。1~2cmほどにスライスしたら中火で3分ほど焼くとちょうどよく伸びて美味しいですし、少し長めにこんがりパリパリに仕上げるのもオススメです。焼いたスカモルツァはそのままいただいてもいいですが、料理に使っても良いです。ヨーロッパではスカモルツァの中にサラミが埋め込まれているものも売られているので、切って焼けばそれだけで完璧なご馳走ですね!
スカモルツァのおすすめレシピ
料理に使えるスカモルツァレシピをいくつか紹介します!
まず誰もが納得する「ピザ」です。マルゲリータに使えば、モッツァレラの代わりにもなります。自由が丘のピッツェリアIMOLAさんではスカモルツァのピザが登場しているのでぜひ足を運んでみてください。
スカモルツァはブレットとの相性が抜群なので、手作りパンに入れるのもおすすめですが、焼いたスカモルツァをパーティーに大活躍の「ブルスケッタ」の具の一つにするアイディアは簡単に美味しい一品が完成するのでぜひお試しください!
さらに、「焼きカプレーゼ」なんていかがですか?こちらもまたモッツァレラの代用アイディア、そしてさらに美味しくなる料理です。普通は常温(モッツァレラは冷蔵庫から出したばかりの冷え冷えではなく常温に戻すのが常!)とトマトをスライスして合わせますが、焼かれたトロトロのスカモルツァでトマトの甘みもアップします。
他には焼いて溶かしたスカモルツァは野菜やお魚、いろいろな料理と合わせやすいので、ぜひオリジナル料理にトライしてみてください!
最後に
スカモルツァについて分かりましたでしょうか?
季節のチーズも美味しいですが、スカモルツァは一年を通して手に入れることができるチーズです。さらに、賞味期限も一週間ほどのモッツァレラチーズに比べて1年ほどあるので、冷蔵庫に常備できそうですね。
ぜひお近くのチーズ専門店で手に入れて、毎日のワインライフのお供に「スカモルツァ」を取り入れてみてはいかがですか?