ソムリエはレストランやバーに行くと、そのときの気分やお料理に合わせてワインをオススメしてくれる専門家です。一方でワインエキスパートは、ソムリエと同等の知識やテイスティング能力があるものの、飲食業やアルコールを扱う販売業に3年以上従事していないワイン愛好家が受験することができる資格です。
ワインエキスパートの2016年の合格率は38.2%。なかなか狭き門ですね。
今回はワインブームが到来した今、人気が高まっているこの資格を目指したい人がやるべき10のことをまとめてみました。
1:テキストを購入し、ノートにまとめる
しかしながら、ソムリエ教本を一度でも読んだことのある人ならご存知だと思いますが、ほとんどが文字の羅列のシンプルなものです。これを600ページ分、頭に入れるというのは少々骨が折れる作業です。
それゆえに、試験対策用に発刊されているテキストを購入し、自分でその要点をさらにノートにまとめるという勉強法がオススメですよ。テキストは要点がまとめられており、わかりやすい図で丁寧に説明してくれているものが多いため、比較的短い時間で覚えることができます。
2:問題集を3回は解く
3:アプリやサービスで、空いた時間に問題を解く
集中して勉強をする時間も大事ですが、多くのことを暗記しないといけないというのが呼称資格認定試験呼称資格試験の特徴です。そこで、空き時間にアプリやメールサービスなどで問題を解いていくことも、ひとつひとつ覚えていくという点では有効です。
4:身近なプロに疑問を聞く
勉強を進めていくと、なかなか感覚として捉えづらいことやわからない箇所が出てくるかと思います。
そういう場合はインターネットで調べてみるというのも手段ですが、あえて身近なプロのソムリエやワインエキスパート(シニアを含む)に聞いてみるといいですよ。自分で調べることはもちろん大事なのですが、そればかりだと勉強にメリハリがつかず、脳に定着せずポロポロと忘れていってしまうことが多々あります。
他人に聞いて教えてもらったものは、思い出す際に「あ、これは○○さんに聞いたことだ」と脳が関連付けして覚えているために、思い出しやすいという特徴があるんだそうですよ。
5:品種、ヴィンテージ、国を飲み比べる
ただ単に出されたワインが何なのかを当てるだけの試験ではなく、そのワインの外観、香り、味わい、ヴィンテージ、生産国、品種などを答えなければなりません。試験で正解とされるものを選び取る能力が要されるため、これに関しては自分で品種やヴィンテージ、国を飲み比べて、覚えていく必要があります。
6:テイスティングノートをつける
前述した自分での訓練に関しては、なるべくテイスティングノートをつけるようにするといいですよ。
面倒だな……という人は、ワイン管理アプリで簡単にメモするだけでも違います。
7:ワイン会・試飲会に足を運ぶ
自分ひとりで勉強するとなると、何本もワインを買わなければならず費用もかなりかかります。
そこでオススメはワイン会。伝手があるのなら申し分ありませんが、なくてもインターネットで開催されているワイン会を調べて足を運んでみてくださいね。また、ワイン会ではなくワインを試すことができる試飲会も、しばしば行われています。日本ソムリエ協会がインポーターを集めて行うものもありますので、HPなどをチェックしてみてくださいね。
8:調味料に気をつける
ワインのテイスティングは繊細な作業です。旨味を強く引き出した調味料を多用多量した食べものは、味覚を鈍らせる原因になりかねません。試験までは控えておいたほうが、よりワインの味を感じ取れるようになれるかもしれませんよ。
9:無香料にしてみる
呼称資格認定試験の募集要項には、しっかりと「香水や香料を含む整髪料の使用はお控えください。(テイスティングの妨げとなる場合がございます。)」と明記されています。
これは、他のニオイによってワインの香りがわからなくなってしまうからです。
使用しているもの全てを無香料にすることは難しくとも、気をつけられる部分に関しては心がけることが合格への第一歩となるかもしれませんね。
10:ワイン関連の本を読む
そんなときは、息抜きにワイン関連の本を読んでみると一息つくことができますよ。オススメは
ワインジャーナリストである山本昭彦さんの『50語でわかる!最初で最後のシャンパン入門』
原作・亜樹直さん、作画・オキモト・シュウさんの『マリアージュ~神の雫 最終章~』
ワインインスティテュート駐日代表で、ワイン研究家の堀賢一さんの『ワインの自由』
ワイン好きな人たちが生み出した物語やエッセイは、新しい視点を授けてくれるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?ワインエキスパートは、受験者の約4割が合格すると言っても試験費用がお安くないことや本気で挑む人の多さから、決して難易度が低いとは言い難い試験です。しかしながら、根を詰めすぎてワインが嫌いになってしまっては意味がありません。ワインを楽しみつつ、目指していけると良いですね。
▼思い立ったら吉日、出願しよう!という方はこちら
6月30日(金)までとなっています!