日本でもすっかり馴染み深い食材になってきたおつまみ、オリーブ。イタリアやギリシャのイメージが強いかもしれませんが、世界一のオリーブ産出国は、実はスペインなのです。品質も上々で、権威あるワールドべストオリーブ賞のランキングでも、スペイン産オリーブオイルが常に上位を占めています。本日はこのスペインが誇る、希少なプレミアムオリーブをご紹介しましょう。
アルベキーナ、ピクアル、オヒブランカ・・・ワインのブドウ同様、オリーブにも多くの品種があります。今回ご紹介するのは「アロレーニャ」という品種のオリーブ。他品種と比べ肉厚、食物繊維が豊富で脂肪分が少ないことが特長です。厳しい大地で育った力強い味わい、後味には日本の山菜にも似た自然な苦味を感じます。非常に希少な品種のため、スペインで唯一、政府に保護されているオリーブです。
スペインの老舗ブランド「ロルダンオリーブ社」のアロレーニャは、発酵オリーブ。手摘みで収穫した後、水と岩塩だけで渋抜き、90日以上熟成発酵させています。塩分は7~8%が一般的ですが、ロルダンは2%。栄養価が高く、ナチュラルで優しい味わいです。ロルダンのアロレーニャオリーブの正規品には、認定マークに加え、ひとつひとつにシリアルナンバーがつけられています。肉厚でしっかりとした食感、ジュワッと口いっぱいに広がる上品な香りと繊細な旨み。穏やかな塩味で優しい味わいと、ほのかな苦み。オリーブを食べ慣れていない方でも、ひと口で違いを感じられるでしょう。これを食べてオリーブ嫌いを克服する人も多く、ワイン会などでご提供すると、必ず「このオリーブは何?美味しい!」と話題になります。
合せるワインのイチオシは、スペインのスパークリングワインCAVA。でもこれは、強いて言えばという感覚ですね。オリーブはスターターの印象がありますが、スペインでは最初から最後まで、いつでもワインの横にオリーブがあります。合わせるワインのマリアージュも考えすぎず、その時飲みたいワインでカジュアルに合わせられるおつまみだと思います。
まもなく迎える父の日、今年の父の日は6月17日(日)です。感謝の気持ちを伝えるプレゼントに困ったら、お気に入りのワインと一緒に、プレミアムオリーブはいかがですか?オリーブ初心者はもちろん、食べ慣れた方も納得の美味しさですよ。