例えばオランダのパンケーキpannekoeken(パンネクック)は日本のホットケーキのような分厚さはなく、薄めでなんと直径は30cmほどの大きなものです。写真はアムステルダムでオーガニックチーズ牧場の娘さんと一緒に食べた時のものですが、手前のホイップクリームたっぷりの甘いものから、オランダらしいゴーダチーズたっぷりのピザのようなタイプまで種類は様々です。
また、日本のクレープ屋さんでいただくように包むタイプの外見が似ているのがロシアの「ブリヌイ」です。しかし、ブリヌイの生地の作り方は材料を混ぜるだけでなく、パンのように二次発酵までするので朝から仕込んでお昼に食べるスケジュール感です!ロシアにはブリヌイのファーストフード店のようなものもあり、テルモックさんなどが有名です。このように中身を包んだらパタパタと折りたたんで完成しているものが多く、具材はジャムなどの甘いものからイクラや肉入りの米などお惣菜系クレープも多いです。
さて、今回はロシアのパンケーキの中にチーズたっぷり、というよりほぼチーズなパンケーキ「スィールニキ」というものを紹介します。
そのメインとなるチーズが「カッテージチーズ」です。チーズ専門店や百貨店など、市販でも売っていますが、フレッシュチーズなので保存料などが入っていることが気になる方や、牛乳が余りそうという方は、家で手作りすることができます!
カッテージチーズの作り方
材料
牛乳 1L
お酢またはレモン果汁 100cc
作り方
【1】牛乳を中火で5分ほど温める。
【2】60~70度ほどになったら、お酢またはレモン汁を入れて軽くかき混ぜます。
【3】15分ほど置いておくと固まって来るので、綺麗なガーゼなどで水気を絞って固形の方(カッテージチーズ)を取り出して完成です。
カッテージチーズが出来上がったのでお待ちかねのスィールニキを作りましょう!
スィールニキの作り方
材料:約2人分
カッテージチーズ 200g(少なくても大丈夫です)
小麦粉 大さじ2
卵 1個
メープルシロップ 大さじ2
塩 少々
【1】カッテージチーズと小麦粉、卵をボールの中でよくかき混ぜ、メープルシロップと塩も加えます。
【2】手で直径5~10cmほどの円盤形に成形したら、少し小麦粉で打ち粉をしておきます。
【3】フライパンに油をひいて、裏表に焼き色が付くまで焼いたら完成です。
チーズたっぷりのおかげで食感がよく、たんぱく質も豊富なので身体を鍛えている方なども朝食にいただいているイメージがあります。子供にも栄養たっぷりなのでフルーツと一緒にいかがですか。
ロシアのワインについて
ロシアのお酒というとウォッカを思い出す人も多いと思います。普通のレストランでウォッカのボトルを開けたときは驚きましたが日常の光景です。また、ビール好きな人も多く、ロシアというとワインのイメージがあまりないかもしれませんが、近年は特に若い世代の人たちから愛されています。
日本にロシアワインを輸入されているインポーターさんに以前話を伺ったことがあります。ロシア人は甘口ワインが好きという話もよく聞きますが、一番の人気はダントツに泡だそうです。新年を迎える時にはみんなが泡を開けて盛大に盛り上がります。そしてフランスなどからもちろんシャンパンも届きますが、ロシア国内でも生産されており、ほとんどが国内消費されるので輸出は多くはないそうです。ぜひロシアを訪れた方は、また日本でロシアワインを見つけた時にはその出会いに感謝し、ぜひ味わってみてください!
シベリア鉄道でもワインは楽しめます。21歳の時にロシアを横断した私の短編ドキュメントよかったらご覧ください。