南仏ニースのクレープ「ソッカ」とプロヴァンスワインで、おうちでリゾート気分を味わおう

南仏ニースの郷土料理「ソッカ」をご存知ですか?ひよこ豆の粉と塩にオリーブオイルを混ぜ、表面をカリッと焼いたクレープのような料理で、食前酒の前菜や料理に添えて食べたりします。大きな鉄板に生地を流し、強火で表面は香ばしく中はフワッと焼き上げるので家庭で作るのが難しく、地元の人たちはレストランや屋台に食べにいきます。

本場ニースでは、ひよこ豆の粉「ペサン粉を使用しますが、今回は乾燥したひよこ豆で家庭でも作りやすくアレンジしたレシピをご紹介します。スモークサーモンを添え、南フランスの白ワインと合わせてみました。

材料:2人分

ひよこ豆(乾燥) 100g
塩 小さじ1/2
卵 1個
薄力粉 大さじ1

 

【ディップソース】
茹でたひよこ豆(潰したもの) 60g
A クリームチーズ(室温で柔らかくしておく) 40g
A 無糖ヨーグルト 40g
A にんにくのすり卸し 少々
A 粗挽き黒こしょう 少々
A 塩 小さじ1/3

 

【付け合せ】
葉野菜、トマト、スモークサーモン、レモン、ケイパー等 適宜

作り方

【1】ひよこ豆は洗って水気をきり鍋に入れ、分量外の水1リットルに3時間程つけておきます。火をつけ沸騰したら弱火にし、柔らかくなるまで煮ます。そのまま冷まします。   

【2】ひよこ豆をザルにあげます。茹でた煮汁250mlは豆の風味が残っているので、とっておきます。煮汁の分量が足りなければ水を足します。

【3】煮豆の2/3量(120g程)と煮汁をミキサー又はブレンダーにかけピュレ状にします。ボウルに移し卵、塩、薄力粉を混ぜます。

【4】ディップソースを作ります。残りの煮豆1/3量(60g程)をつぶしAと混ぜあわせます。

【5】テフロンのフライパンを熱し、分量外のオリーブオイルを薄く敷きます。【4】の生地を直径10~15cm程の大きさの円状に薄く広げ弱火~中火で焼きます。表面にポツポツ穴があき乾いてきたら、そっとフライ返しで半分折り返します。生地がやわらかいので、しっかり生地に火を通してからひっくり返すと失敗しません。

【5】葉野菜やトマトと共に盛り付け、スモークサーモン、ディップソース、レモン、ケイパーを添えて完成です。

合わせるワイン

CLOS SAINTE MAGDELEINE Cassis Blanc 2013
クロ・サント・マグドレーヌ・カシー・ブラン 2013

【タイプ】白辛口
【原産地】フランス コート・ド・プロヴァンス
【品種】マルサンヌ・ユニブラン・クラレット

プロヴァンス地方のマルセイユから15km東にある、カシス港辺りの産地で造られた白ワインです。柑橘系の果実と優しい梨のような香り、ほどよい酸味で爽やかな味わいですが、コクもあり丸みを感じます。魚介のカルパッチョやフリット、白身魚のソテーに合います。塩で食べる魚介の天ぷら、寿司、白身魚の塩焼き、塩味の焼き鳥、和食でも楽しめるワインです。

ひよこ豆は栄養的に優れていて、ビタミンB1、ビタミンE、カルシウムやマグネシウム、亜鉛等、ミネラル分が豊富です。疲労回復に美肌効果や老化防止、骨粗鬆症予防、ストレス軽減効果が期待できる女性に嬉しい食材。お酒と一緒に摂取すると、肝臓に働きかけ二日酔い予防にもなります。

今回ご紹介したレシピでは乾燥したひよこ豆を使いましたが、茹でた水煮缶で作っても同じようにできます。その際は煮汁のかわりに缶汁を使用してください。「ソッカ」は優しい味わいなので、添えるものはアンチョビや生ハム等、しっかりした味のものを合わせると良いです。チーズ味のディップソースは味のアクセントになり、ワインとの相性をさらに良くしてくれます。

休日のブランチにホットプレートで生地を焼きながら、ワインと一緒に南仏のリゾート気分を味わってみてはいかがでしょうか。

マドンナ R [ 白ワイン 甘口 ドイツ 750ml ]
クロ・サント・マグドレーヌ カシー・ブラン【CLOS SAINTE-MAGDELEINE】[ フランス・プロヴァンス地方・有機・白ワイン・辛口・750ml ]
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料理研究家。東京世田谷で少人数料理教室サロン・ド・ルージュを主宰。日本ソムリエ協会認定ソムリエ、利き酒師、栄養士。身近な旬の食材で家庭でも作りやすい料理を提案。 お酒全般好きで、ワインも大好き。 得意料理は家にある食材でササっと作るお酒のおつまみ。 家に人が集まる機会が多く、家ワインとおつまみで楽しんでます。

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