Photo by Joel Höglund on Flickr
ワインの定番おつまみでもある「チーズ」の中でも日本ではまだ馴染みがないハルーミチーズをご存知ですか? 最近は日本の大手生乳メーカーが生産するようになったので、手軽に購入できるようになったハルーミチーズなんですが、まだまだ日本では馴染みがないように思います。
そこで、今回はハルーミチーズの魅力と、美味しい食べ方について紹介したいと思います。
ギリシャ生まれのハルーミチーズ
ハルーミチーズは、ギリシャのキプロス島で生まれました。伝統的な製法では、ヤギや羊のミルクを使います。最近では需要が増えたため、安価な牛のミルクも使うようになりました。
見た目はモッツアレラと良く似ていて真っ白です。カットしたときの断面なんかも良く似ています。でも味はモッツアレラがとってもマイルドなのに比べると、かなり塩味がきいています。また歯ごたえがあって、噛むと「きゅっきゅっ」と音がします。
ハルーミチーズは塩水に漬けた状態で保存するのですが、塩がよくきいているので長期間冷蔵庫で保存することができます。冷凍保存にすると、なんと最大で1年は持つんですよ!すごいですよね。
伝統的な保存法として、ハルーミチーズをミントの葉で包んでいたそうです。そうすることで新鮮なまま保存できて、更にミントの香りが移って美味しくなるんだそうです。
ハルーミチーズを買ったときに、ときどき刻んだミントの葉がまぶしてあるのは、その名残なんですね。
ハルーミチーズの美味しい食べ方
本場キプロスでは、夏の間はスイカと一緒に食べます。水分と塩分を同時に摂取できるので、暑い時期にはピッタリの食べ方ですね。私は試したことはないですけど、スイカに塩をかけると美味しいので、きっと美味しいのだと思います。
それからハルーミはチーズなのに、焼いても溶けないというちょっと変わった性質があります。そのため、ハルーミはグリルしたりフライにしたりして食べることが多いようです。
パプリカやズッキーニなんかと一緒にグリルすると、それだけで地中海のリゾート気分が味わえますね。
もちろんそのままカットして、サラダにしたりサンドウィッチにしてもOKです。サンドウィッチの場合は、トマトやキュウリのような水分の多い野菜と合わせてあげるといいですよ。
きゅっきゅっとした歯ごたえが、とっても新鮮なハルーミチーズ。美味しくて大好きなんですけど、ワインがどんどん進んでしまうのがちょっと問題かもしれませんね。
特に辛口の白ワインとの相性が抜群で、この二つが揃うと「やめられない、とまらない」状態になってしまいます。本当に良く合うので、皆さんもぜひ試してみてくださいね。