オーガニックチーズと、そうでないチーズの違いとは?

「オーガニック」または「有機」という言葉を耳にする機会が増えてきました。そもそもオーガニックと有機とは同じ意味です!そして日本で有機食品のルールを定めているのは、農林水産省の「有機JAS」規格です。

まずオーガニック食品を手に入れるには、この「有機JASマーク」を覚えていると分かりやすいです。有機JASマークは主に、有機野菜や有機農産物加工品に付けられていることが多いです。日本では、有機JASマークがついていない食品を「オーガニック○○」などと謳うことは違法です。

しかし、無添加食品はじめオーガニックでなくても、こだわって作られた自然栽培の青果やナチュラルな製品はたくさんあります。その場合は消費者が生産者を追って、自分で判断します。第三者の監査のある有機JASマークがついた有機食品は、その意味で安心できますね。

チーズなど酪農品のオーガニックとは?

オーガニックな野菜というと、無農薬や化学肥料を用いないこと、遺伝子組み換え作物でないことなどが想像できると思います。

牛や山羊、羊たちが作るチーズでも、近年は「オーガニックチーズ」が登場しています。プロセスチーズのような乳化剤やその他、添加物が入ったもの以外のナチュラルチーズはそれだけで自然のチーズのようですが、オーガニックかそうでないかは、世界中のオーガニック認証機関で、しっかりとルールが定められているので見てみましょう。

上記で説明した、日本でオーガニックの基準を定める農林水産省の有機JAS規格の資料URLを紹介します。

チーズを作る際に関係するのは、牛など動物の育てる環境全般の畜産と、動物が食べる飼料がチーズに関わります。そして乳からチーズを作る際に、加工について読めば網羅できます。しかし、専門家でないと難しい用語や説明も多いので、以下に解りやすくまとめます!

・有機畜産物の日本農林規格

http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-32.pdf

・有機飼料の日本農林規格

http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-27.pdf

・有機加工食品の日本農林規格

http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-29.pdf

オーガニックチーズは動物愛護の考えが入っている!

クリーンな畜舎だけでなく、野外への放牧をメインに、家畜ができるだけストレスの少ない環境で過ごせるような飼育をします。

ぎゅうぎゅう詰めの汚いゲージの中で餌を与えられる、フォアグラ工場のアヒルたちの実態が、ニュースで取り上げられ、一部の国では強制的に食事を与えて作られたフォアグラの生産や販売が禁止になっていますね。

例えばオーガニックチーズに関すると、イギリスのオーガニック認証機関Soil Associationでは、牛の放牧は200日以上のびのびとした敷地面積で育てるルールが作られています。(一頭当たり何㎡なども決められています。)雨の日もあるので、日照時間を考えるとほぼ毎日放牧が必要ということですね!

回りまわって人間の健康や地球環境保護にも

犬の血統書付きのように、有機飼育した母親から生まれた子たちのみ「オーガニックな家畜」として選ばれます。遺伝子操作や有機以外の食事を与えられてきた畜産物と混ざることがないように徹底されているのです。

動物の健康管理を行い、病気の治療を除いて、抗生物質は使用できません。 間接的に抗生物質を人間が食べる悪影響を考えてこそのルールです。

放牧される場所には、農薬や化学肥料を用いてはいけません。レイチェルカーソンが昔、提唱したように、管理が楽だからと言って枯葉剤を使って人間が病気になったり、昆虫や植物など自然の生態系を破壊しては、我々の愛する地球が汚れてしまいますよね。

動物の餌や生活環境がチーズの美味しさにも影響する!?

家畜たちのストレスフリーな飼育は、ただ動物愛護的に良いだけではありません。オーガニック山羊から摂れるミルクは臭みが少なかったり、グラスフェッド(放牧飼育)なチーズは黄色が強くなったりと、味や見た目にも影響してきます。おそらくオーガニックチーズを好むお客さんに話を伺えば、ほかにも利点が出てくると思います。

ヨーロッパのオーガニック認証付チーズ

現在日本にやって来るチーズは、イタリアやフランス、スペイン、イギリスなどヨーロッパ産が多いです。海外のオーガニック認証機関のルールと、日本のオーガニック規定を定める有機JASは、このグローバル社会の中で既に同等性が認められているので、海外で作られた外国のオーガニック認証マーク付きのものは、日本で有機JASマークを付けても大丈夫という製品も多いです。

しかし、曖昧なので混乱しやすいことがあります。例えば、はちみつは農産物のようにも見えますが、家畜の加工品として扱われるので、有機JASを付けなくても外国のオーガニック認証だけで「オーガニックはちみつ」と謳うことができます。

なぜなら有機JASマークがない農産物と、農産物加工食品に「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止しているので、農産物ではないチーズも外国のオーガニック認証だけでオーガニックチーズと謳うことができるのです。よって輸入もののチーズに関しては、世界のメジャーなオーガニック認証を知っておくことをオススメします!

・日本 有機食品の認証(有機JASマーク)

・EU オーガニック認証(ユーロリーフマーク)

・イギリス オーガニック認証(Soil Associationマーク)

・アメリカ オーガニック認証USDAマーク)

最後に

いかがでしたか?ぼんやりオーガニックチーズを意識していた方は、地球や人間、動物すべてを盛り込んだ壮大な考えということに驚きましたか?

あなたの小さな選択が、これからの世の中を変えるかもしれません!ぜひ美味しいオーガニックチーズを巡ってみてください。

岐阜出身。2013年在学中にGnR代表に就任。2015年慶応義塾大学・理工学部卒。学生時代、オランダから来たベジタリアンの留学生Miekeと出会い、彼女の実家のオーガニック牧場のチーズ輸入をスタート。

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