年間を通して手軽に手に入る茄子の旬は夏。
「秋茄子は嫁に食わすな」ちょっといじわるな意味合いに誤解されることが多い、このことわざ。正しくは"気温の下がる秋にお嫁さんが身体を冷やさないように"という、姑さんの優しさなんですって。茄子はミネラルと水分が多く、体温を下げるクールビズ野菜としても注目されています。猛暑の季節はどんどん食べたい野菜です!
さてこの茄子、どんな食べ方がお好きですか?麻婆茄子(炒める)、天ぷら(揚げる)、漬物(生)というところでしょうか。ここにもう1つ、定番として加えて欲しい「レンジ茄子」をご紹介します。
茄子は身がスポンジ状になっている為、調味料や油をよく吸いこみます。何も加えずに加熱すると、スカスカな食感になってしまい、これを避けようと水を加えると水っぽい仕上がりになりがち。そこで、電子レンジ。皮をむいてレンジ加熱すると、茄子の甘味もひきたち、トロンととろける食感に。油を使わずさっぱり食べられるので、ワインのお供にもピッタリです。
材料:2人分
ナス 3~4本
ライム 1/4個
オリーブオイル 大さじ1
粗塩 小さじ1/2
作り方
【1】茄子のヘタを切り落とし、皮をむきます。
【2】さっと洗って軽く水気をきり、1本ずつラップで包みます。これは、茄子の水分を閉じ込めジューシーに仕上げる大切な作業。加熱の際、柔らかな茄子の身を潰してしまわないよう、ラップはピッチリではなくふんわり包みます。
【3】600w4分30秒(1本につき1分30秒が目安)ほど加熱します。茄子の太い部分を菜箸で軽くつまんで、柔らかくなっていれば加熱完了。
ヘタを落とした切り口に十文字に切り込みを入れ、両手でゆっくり裂きます。包丁でさっくりカットしてしまうより、切り口が不ぞろいになるので味馴染みがよくなります。
【4】器に並べ、全体にライムを絞り、オリーブオイル・塩をかけて出来上がり。レンジ加熱ならではの、ほのかに残る茄子のエグミ(苦み・渋み)を、ライムとオリーブオイルの風味がうまくマスキングしてくれます。
合せるワインは、緑のハーブ感が印象的なソーヴィニヨン・ブラン。風味が協調し合うワサビ、柚子胡椒、シソやミョウガを添えるのもいいですね。赤ワインを合わせるなら、調味料をめんつゆに代えて和風に仕上げるのがオススメ。サンジョベーゼなど、ほろ苦い甘みのある赤ワインに、ナスのほろ苦さがよく合います。