
泡があるとキラキラしていて、なんだか楽しく、気持ちを明るくhappyにしてくれるスパークリングワイン。ひと口にスパークリングワインといっても、産地により名称や製法、使用品種、味わいもさまざま。世界にはいろいろなスパークリングワインがあります。
その代表格と言えるのが「シャンパン」。しばしばスパークリングワインの総称のように誤解されますが、正確には、シャンパーニュ地方の限られた地域で造られるスパークリングワイン。トラディショナル方式と呼ばれる瓶内二次発酵製法、ブドウ品種や熟成期間など、厳しい規定をクリアしないとシャンパンと名乗ることはできません。
CAVAは、このシャンパーニュと同じ製法により、スペインで造られたスパークリングワインのこと。安価で美味しいと、ワイン業界やファンの間で注目を集めています。
CAVAとシャンパンの違い

CAVAはシャンパンのコピーではありません。泡のきめ細かさや、熟成した味わいに加え、フレッシュな果実味の奥に感じられる力強さ。「マカベオ」「チャレッロ」「パレリャーダ」というスペイン固有のブドウ品種を使うことで、CAVAならではの味わいを楽しめます。
また、製造工程で加える糖(ドサージュ)の量により、Extra Brut(エクストラ ブリュット・辛口)~Semi Seco(セミ セコ・甘口)~Dulce(ドゥルセ・極甘口)まで7つのタイプに分類。温暖で気候の安定した、スペインのブドウ品種ならではの果実味や味わいは、ドサージュなしのBrut Nature(ブリュット ナトゥーレ)も生み出しました。
手に入りやすい3大CAVAとは

日本で手に入りやすい3大CAVAは、フレシネ(国内のシェア・知名度ともにNO1)、コドーニュ(スペインで初めてCAVAを造り上げた老舗ワイナリー)、セグラビューダス(世界最優秀ワイナリー賞受賞)。
CAVAは9カ月以上の熟成が定められていますが、貯蔵熟成がより長期の物は、Reserva(レセルバ・15カ月以上)、Gran Reserva(グランレセルバ・30カ月以上)と表示されます。とびきり爽やかで元気な泡はCAVA、熟成してエレガントな味わいはグランレセルバ、その日の気分や料理に合わせたCAVA選びの目安にもできますね。
CAVAの生産地は限定されていない?!

ちなみにCAVAはDO(原産地呼称制度)の中で唯一、生産地が一つに限定されていません。現在は7つの州160の地域が指定され、9割はカタルーニャ地方で造られています。CAVAは英語でCAVE、ワインの熟成に使われる「洞窟」が名前の由来なんだそうです。
フレッシュだけど飲みごたえがあり、土地の風の香りを感じられるCAVA。キリリと冷やせば前菜に、少し温度があがってきたら、お肉料理やデザートまで、1本で通せちゃう万能さも魅力です。お好みに合わせて、まずはカジュアルなシーンで試してみてください。