【おすすめ5選】インポーターの個性を知って上手にワインを選ぼう!

皆さんはワインショップでワインを選ぶ時、何を基準に選びますか? POPの商品説明、値段、店員のアドバイス、もちろん、自分の経験や知識もあるでしょう。では、ワインの裏ラベルに記載された輸入業者(以下インポーター)を気にしたことはありますか?

実は、ワイン業界で働いている人がプライベートでワインを選ぶ時、必ずと言って良いほど裏ラベルを確認します。インポーターがどの会社なのか、ということは非常に気になるポイントなのです。

なぜなら、レストランのソムリエやワインショップの仕入担当者は、国内のインポーターの個性を把握しています。つまり、それぞれのインポーターの強みや仕入れのコンセプトを知っているので、それを選ぶ基準の一つにしているのです。

という訳で今日は、売り場やレストランで最近よく見かける、小規模ながら質の高いワインを取り扱っているインポーターを紹介したいと思います。

おすすめインポーター5選

株式会社ラシーヌ  

フランスやイタリアの自然派ワインをいち早く見出し、日本国内に広めた自然派ワインのパイオニア的存在のインポーターです。現在はその2国の他にスペインやドイツ、ジョージアやギリシャなどヨーロッパを中心に各国からナチュラルで個性的なワインを輸入しています。

ワインを選ぶ基準やワインのコンディションに対するコンセプトが明確で、且つその言葉通り、ワインがダメージを受ける可能性のあるイベントには出展しない等、ワインの取り扱いは徹底しているので、ラシーヌの取り扱うワインなら安心して購入することができます。

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株式会社ヴァイ&カンパニー  

オーストラリアとニュージーランドのワインと食材を扱うインポーター。美しい自然と澄んだ空気の中で造られる、透明感のあるタスマニアのワインは特に秀逸です。また、同じくタスマニア産のマスタードやハチミツもワインとともに人気の商品です。

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株式会社フィネス 

フランスワイン、それも名醸地のそうそうたる生産者のワインを輸入しています。高級なワインが多いので、ちょっと奮発して特別なワインを購入したいという時にはフィネスの取り扱うワインをおすすめします。

というのも、ラシーヌ同様、取り扱うワインは蔵出しワイン(生産者から直接買い付ける、仲介業者を通さない仕入れ方)のみで、さらに、日本国内でもワインの状態の良い、管理の行き届いたお店やレストランにしか卸していないからです。言い換えれば、フィネスの取り扱うワインを提供しているお店は、信頼できるお店ということになりますね。

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ヘレンベルガー・ホーフ株式会社 

この会社が一昔前の「ドイツワインはアルコール度数の低い甘口のワイン」というイメージを払拭したと言っても過言ではない、ドイツワイン専門のインポーターです。新進気鋭の生産者を発掘し、主に日本人の味覚に合う辛口の白ワインやピノ・ノワールから造られる上質なワインを輸入しています。また、リースリングのワインの普及活動にも力を入れています。

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株式会社ラフィネ

フランスワインと南アフリカワインを輸入しているインポーター。中でも、最近取り扱いを始めた南アフリカのワインが非常に高品質で注目です。また、ワインの状態もよく、南アフリカのような新興国からワインをベストなコンディションで輸入するのは非常に困難と想像できますから、この会社の努力は相当なものでしょう。

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まとめ

よいインポーターの条件とは何でしょうか? 

今回ご紹介したインポーターに共通することは、ワインのコンディション管理が非常に行き届いているということです。

ワインが蔵元を出た瞬間から、日本のショップやレストランに置かれ消費者の元へ届くまで、一貫してワインにとって適正なコンディションを保つのは、容易なことではありません。美味しいワインを日本の消費者へ届けたいという情熱がなければ出来ないことです。

また、各インポーターのホームページを見ると、生産者の豊富な情報が公開されています。生産者に敬意をはらい、現地に足しげく通って信頼関係を築いたからこそ得られた情報なのです。

もちろん、日本には他にも素晴らしいインポーターがたくさんあります。みなさんもこれからワインを選ぶ時は、ボトルの裏ラベルもチェックしてみて下さい。自分好みのワインのいくつかが、実は同じインポーターだったりするかもしれません。

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ワインコーディネーター/ワインライター。
フランス留学後、ワイン専門店勤務を経て、ワインコーディネーターに。
飲み頃や旬を大切にワインとチーズの魅力を伝えるサロン「Wine Salon d’Ourse」主宰。飲食店や食のイベントプロデュースの他、ライターとしてワインやチーズに関する情報も発信している。
J.S.A.ソムリエ / C.P.A.チーズプロフェッショナル

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