ミディアムボディ、フルボディ、ライトボディはどういう意味?ワイン初心者の悩みを解決!

ワインの世界は、初心者の人からすれば、ウンチクが多く謎だらけという方も多いのではないでしょうか?また、ワインに興味があるけど、恐怖心を抱いて一歩踏み出せない人もいるはずです。

でも、だいじょうぶ。今回はワイン初心者が抱く疑問や悩みの中から、よく耳にする疑問や質問から紐解いていこう。これは定番ともいえる疑問・質問なので、是非覚えておいておこう! 

そういえば、ワインすき!に、ワインの知識をもった「みのりさん」という素敵な女性がいるんだ。ワインのことで分からないことがあったら気軽に相談できるよ。

Q.ワインショップでどんなワインを選べばいいんでしょうか?

ワインは種類が多いから、どれを選んでいいか迷うよね。

一番確実なのが店員さんに相談すること。その時に、予算、どんな食べ物、どういうシーンで使うに合わせたいかを伝えるといいね。それに加えて、今まで飲んで美味しいと思ったワインを言えれば、店員さんは、いいワインを選んでくれるはず。

あと、「ラベルがカッコいい!」と思ったワインも、きっと相性がいいと思うよ。いわゆる「ジャケ買い」だけど、意外に大当たりするから。

ワイン・ショップで店員さんとお話しすることは、楽しいよ。いろいろ教えてくれるからね。お店が忙しくない時間帯を狙って、行ってみたらどうかな?

ワイン選びはみのりさんに聞いてみよう

Q.ミディアムボディ、フルボディ、ライトボディはどういう意味でしょうか? 

ワイン用語には、誰もが当たり前に使っているのに、正しい意味を誰も知らない言葉があるんだ。「ボディ」がその代表で、プロでもいろいろな使い方をするからね。

ワインの味わいを指すような言葉ではなくて、ワインを口に含んだ時の口当たりや感触を表現するために使われたりするんだ。

フルボディは色が濃くて、アルコール度数も高く、濃厚な味わいのワインを指すんだ。ライトボディはその反対の意味。

フルボディは裏を返すと「垢抜けせず鈍重」。色が鮮やかで軽いライトボディのワインは、「繊細でエレガント」といえるかな。例えるならば、フルボディがドッシリした大トロなら、ライトボディは繊細なヒラメの縁側、ミディアムボディはコハダあたり?

ワイン愛好家の人たちはフルボディを探しているイメージがあるかもしれないけど、ライトボディのワインの中にもチャンピオンがいて、繊細でエレガントなワインは、愛好家が人生を懸けて探していたりするんだよ。 

Q.料理にワインを合わせる時のコツを教えてください。

食べ物とワインのマッチングのことをフランス語で「マリアージュ(結婚)」と言うんだ。結婚と同じで、食べ物とワインの相性も、まずは本人が「美味しい!」と思うことが最重要。

ワインと食べ物のマリアージュで、よく言われるのは、「色を合わせること」と「同じ出身地」かな?

「色を合わせる」は、赤系の食べ物に赤ワイン、白っぽい食事に白ワインを合わせること。マグロの赤身や牛肉みたいなドッシリ系の食事には重量感のある赤ワイン、ヒラメの白身や豚肉は、スッキリした白ワインが合いやすい。

「同じ出身地」は、イタリア料理にイタリア・ワイン、和食に国産ワインみたいに、食材ができた土地のワインを合わせると、いいマリアージュになるということ。

この2つを頭に入れて、自分のマリアージュを見つけるといいよ。ゆっくり時間をかけて、楽しく迷いながらね。

合わせる料理をみのりさんに聞いてみよう

Q.赤ワインは常温?白ワインは冷やした方が良いというのは本当ですか?

これは本当でもあり、間違ってもいるかな。

白ワインの特徴はキレイな酸味。酢の物って冷やして食べるよね?酢を温めると、酸っぱい蒸気でむせてしまうからね。白ワインを冷やす理由は、酢の物と同じで、冷やすことで、酸味の美味さが引き立つから、冷やした方が美味しく飲めるよ。

一方、赤ワインは、渋みが持ち味。冷めた緑茶や紅茶を飲むと、口の中がギシギシになるでしょ?これは、渋みの素であるタンニンが原因で、タンニンは温めると旨味に変わるんだ。

だから「白ワインは冷やして、赤ワインは常温で」といわれるんだ。ただし、ここでの「常温」は、夏の平均気温が摂氏18度のパリなど涼しいヨーロッパのことを指すからね。夏に30度を超す日本では、赤ワインも少し冷やした方いいぞ。

家で赤ワインを飲む時は、10分ほど冷蔵庫に入れて冷やした方がワインが引き締まって、旨味が引き立つから、美味しく飲めるよ。

Q.ワインは長く保存するほど美味しくなるんでしょうか?

この質問は、「高いワインはどんな味がするんですか?」と並び、ワイン関係で圧倒的に多い質問。ワイン関係の書籍には必ずこの質問が載っていて、「世界の99%のワインは熟成しません。3,000円以下のワインは、買ったその年のうちに飲み切りましょう」と回答するのがお約束。でも、ワインの熟成はそれほど単純ではないからね。

ワインは長く寝かせると、酸味が強くなって、紹興酒やシェリーのような独特の香りが出るんだ。キレイに熟成すると、赤ワインなら渋みが丸くなり甘味が出るし、白ワインはナッツや蜂蜜の香りがするよ。

これがワイン愛好家にはたまらないんだけど、実は、熟成させたワインが苦手な愛好家もいるからね。 要は、好きか嫌いか、個人の好みってこと。

熟成ワインが好きな私は、ビールも5年以上寝かせてパイナップル香の出たビールの方が好みだしね。

この質問への回答は「まずは安価な熟成ワインを飲んで美味しいと思ったら、いろいろな熟成ワインを試してみよう」かな。ちなみに1,000円の廉価ワインもそれなりに熟成するけど、オススメはできないね。

ワインの保存方法はみのりさんに聞いてみよう

まとめ

どうだったかな?

これで少しはワインに対する疑問や恐怖心が取れれば嬉しいね。なんでもそうだけど「美味しい」、「美味しくない」の判断は、個人の好みに左右されるからね。 自分の口で飲んで美味しいと思えば、それは「美味しいワイン」なわけで、色んなワインを飲んでみることだね。

あと、ワインの選び方もそうかな。、よく「何をえらんでいいかわからない」という質問があるけど、そういう時は、恥ずかしがらずにスタッフの人に聞くこと。ワインのことは、ワインの知識をもっている人に聞く事が一番の近道だからね。

それから、最初に紹介したワインすき!の、「みのりさん」はいつでも、どこにいても気軽に相談できるから、ワイン初心者にも強い味方だね。

シャンパーニュとブルゴーニュを愛するワイン・ライター。ワイン専門誌「ヴィノテーク」、「神の雫(モーニング)」等にコラムを執筆。2010年にシャンパーニュ騎士団オフィシエを受章。主な著書は「クイズでワイン通」「今夜使えるワインの小ネタ(以上講談社)」、「30分で一生使えるワイン術(ポプラ社)」など

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