だんだんと暖かくなるこの季節は、ロゼワインのフェアが各地のワインショップや飲食店で開催されているのを見かけます。桜の開花時期と重なるせいでしょうか、美しいピンク色をしたロゼワインがたくさん並んだ売り場はとても華やかで、見ているだけで心が躍りますね。
さて、ここ数年ロゼワインが世界的に流行していると聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか?先日行われたメルシャン・ロゼワインセミナーにて、昨今のロゼワインのトレンドをキャッチしてきましたので報告致します。
もくじ
ロゼワインのトレンド
世界中のロゼワイン消費量は、スティルワイン全体の消費量がほぼ一定の中、2002年から2015年で30%も増えており、今なお世界的なロゼワインブームと言えます。各国でロゼワインの消費量が増加しているのですが、ワイン消費量世界1位のフランスでは、実は白ワインよりもロゼワインの方が売れています。
アメリカでも2015年度のロゼワイン売上は、前年比31.8%増、日本のロゼワイン市場(飲食店)も2013年からの5年間で約1.3倍となりました。
ロゼワインと料理の相性
ロゼワインは、白ワインの酸味や清涼感と、赤ワインのタンニンや味わいの複雑性など、両方の要素を兼ね備えたワインと言えます。つまり、白ワインに合う料理にも、赤ワインに合う料理にも合わせやすい、汎用性の高いワインなのです。
また、ロゼワインは色合いで判断しやすいのが特徴です。例えば淡い色合いのロゼワインには、和風だしで味付けした料理や、イタリアンならフレッシュトマトのソースが合い、濃い色合いのロゼワインには、醤油や味噌でしっかり煮込んだおかずや、煮詰めたトマトソースとよく合います。
メルシャンのロゼワインと和食のマリアージュ
今回のセミナーではメルシャンのロゼワインの中から4アイテムを、ギョーザ、鶏の唐揚げ、豚平焼きといった身近な和食と合わせてテイズティングしました。
「コドーニュ アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル」
スペインのコドーニュ社は、ピノ・ノワールを使用したスパークリングワイン「カヴァ」のスペシャリスト。エレガントさとシャープさのバランスに優れたワインです。シンプルな味付けの鶏の唐揚げと相性抜群でした。
「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ」
メルローを主体にマスカット・ベーリーAなどをバランス良くブレンドした旨味のある日本のロゼワイン。後味に残る心地よい苦みが食欲をそそります。タレをつけずにいただいたギョーザとよく合いました。
「ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル ロゼ」
フランス最大級のビオディナミ(※)実践ワイナリー「ドメーヌ・カズ」が造るロゼワイン。色合いは淡く香りも控えめですが、さわやかな酸味がありジューシーな味わいなので、おつまみなしでもゴクゴク飲めてしまうタイプのロゼワインでした。
※ 化学肥料や農薬を使用せず、月の動きなど自然界のリズムに沿ってブドウ栽培を行う農法。
「コンチャ・イ・トロ カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ」
ブラインドで飲んだら赤ワインと間違えてしまうほどしっかりとした味わいのロゼワインです。甘辛いソースがたっぷりかかった豚平焼きとぴったりでした。
メルシャンのロゼワインを楽しめるお店「GYOZA IT.」
今回のロゼワインセミナーの会場となった赤坂の「GYOZA IT.」は、日本式餃子をオシャレに楽しめるレストランです。店内に入ると、最初に5メートルもある巨大鉄板が目に飛び込んできました。シャンデリアとテーブルも餃子の形をしており、餃子好きにはたまらないお店です。
メルシャン ロゼワイン インスタグラム キャンペーン
メルシャンはこの春、ロゼワインが「どんな食事にも合わせやすいワイン」であることを多くの方に知ってもらいたいとの意向から、キャンペーンを実施しています。内容は、キャンペーン参加飲食店にて料理と対象のロゼワインを楽しんでいる写真を、キャンペーン専用のインスタグラム公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#春ロゼ」「#メルシャンロゼ」を付けて投稿すれば、抽選で10名に「日本のあわ 穂坂マスカット・ベーリーA」が1本プレゼントされるといったもの。
ロゼワインは色もキレイなので、インスタ映えすること間違いないですね。応募期間は3月1日(木)〜5月6日(日)まで。キャンペーン参加飲食店や対象となるメルシャンのロゼワインなど、詳細はキャンペーン専用サイトをご覧下さい。
まとめ
近年のロゼワインブームは、世界的な日本食ブームや健康志向に見られる「食のライト化」が背景にあると言います。欧州ではオーガニック市場が年々伸びており、アメリカでは健康的なメニューがレストラン選びに影響すると答えた人が70%にものぼったそうです。
確かに油分の多いステーキや、こってりとしたソースの肉料理には赤ワインが合いますが、同じ肉料理でもやさしい味付けの和食の場合には、ロゼワインの方が飲み飽きません。また、複数のおかずを同時に食べる日本人の食文化にもロゼワインはマッチすると思います。この春は是非、みなさんもいろいろなロゼワインを試してみて下さい!