手が届くかも!?上級シャトーのセカンドラベルワインとは?ファーストラベルワインとの違いとおすすめワインをご紹介

ボルドーのワインを探していると「ファーストラベル」「セカンドラベル」「サードラベル」という言葉を見かけることがありませんか?何となくファーストに対してセカンドは格落ちなんだろうな……なんていうネガティブな印象を持ってしまう人も多いと思いますが、実際には非常にお得で狙い目のワインなんですよ。 

というわけで、今回はセカンドラベルやサードラベルのワインについて、ご紹介したいと思います。

セカンドラベルのワインとは? 

ボルドーには所有畑から収穫したブドウでワインをつくるシャトーが多く点在しています。シャトーでは収穫したブドウをファーストラベルのために厳格な基準で選別していきます。その際、ファーストラベル用の基準に達しなかったものや、樹齢の若いブドウから収穫されたブドウを使用して、ほぼ同じ醸造方法で造られるものがセカンドラベルやサードラベルになります。ただし、中にはセカンドラベル用の畑を用意しているシャトーも存在しています。とはいえ、ファーストラベルと同じ徹底した管理がなされています。

ファーストラベルのワインは、重厚でタンニンが豊富なため出荷されてからすぐ飲めるものは少なく、10年以上寝かせてから飲み頃が訪れると言われています。

それに対してセカンドラベルやサードラベルのワインは、早い時期に飲むことができて、ファーストラベルの息吹も感じることができる上に、値段もかなりお手頃なことから高い需要があります。

セカンドラベルはファーストラベルやサードラベルとどう違うの?

まずファーストラベルとセカンドラベルでは、使用されているブドウが違います。そして、熟成の際に使用する樽の種類が違うことが多いようです。一般的にファーストラベルは香りが芳醇で、価格が高い新樽を使用する割合が高めです。セカンドラベルになると、使用比率を下げることが多くなっています。

サードラベルになると、セカンドラベルと比べてさらに軽く、飲み頃も早くフレッシュな味わいになります。サードラベルを設けているシャトーは多くなく、セカンドラベルのレベルが高くなったことから造られるようになったものです。サードラベルでも充分ファーストラベルの存在を感じられる上に、お値段は1/5~1/10程度なので、早期に完売してしまうことも多々あります。

セカンドラベル、狙い目のシャトーは? 

出典:http://www.calon-segur.fr/

実力があり素晴らしいワインを供給しているシャトーほど、セカンドラベルやサードラベルをリリースしていますが、中でもオススメなのはボルドーメドック格付け第3級シャトーである「シャトー・カロン・セギュール」のセカンドラベル「ル・マルキ・ド・カロン」です。

このシャトーは18世紀に、後のボルドーメドック格付け第1級である5大シャトーとなる「シャトー・ラフィット・ロートシルト」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・ムートン・ロートシルト」を所有していたニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が「わが心、カロンにあり」と畑への愛を語り、ハートのラベルに思いを込めたことで知られています。

ファーストラベルに比べてセカンドラベルは新樽の使用比率が少なめで熟成期間が短めとなっており、その分樽の香りが控えめで親しみやすい味わいのワインとなっています。

またサードラベルもあり、こちらはフレッシュな味わいと、かなりお手頃な価格がファンに人気で生産量が少ないこともあり、希少性が高くなっています。

重く濃厚で洗練された鋭さも兼ねる「カロン・セギュール」のセカンドラベルは、ファーストラベルで特徴的な凝縮されたタンニンが適度に和らぎ、ワイン初心者が飲みやすい、とても評判の良い出来となっています。

2013年ヴィンテージからは、それまでのシンプルなラベルが廃止されて、セカンドラベル、サードラベルともにファーストラベルと同じハートの模様が印字されています。

シャトー・カロン・セギュール
ル・マルキ・ド・カロン・セギュール 2013 赤ワイン 750ml 1本
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5大シャトーのセカンドラベルワイン

セカンドラベルと言えば、やはり5大シャトーのものが根強い人気を誇っています。その5大シャトー全てのセカンドラベルを簡単にご紹介します。

シャトー・ラトゥールのセカンドラベル

出典:http://www.decanter.com/

「シャトー・ラトゥール」には”ランクロ”という特別な区画があり、そこで栽培されたブドウがファーストラベルに使用されています。セカンドラベルはランクロにある若い樹齢のブドウから収穫されたブドウと、ランクロ以外の区画から収穫されたブドウを使用されて造られているため、高い評価を得ています。

ピーロート・ジャパン
2007年レ・フォール・ド・ラトゥール 750ml [フランス/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]
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レ・フォール・ド・ラトゥール(LES FORTS DE LATOUR)

タイプ:赤ワイン

サイズ:750ml

生産地:フランス・ボルドー・ポイヤック

シャトー・マルゴーのセカンドラベル

出典:http://www.chateau-margaux.com/jp/

5大シャトーの中でも最も女性的で、日本では突出した人気を得ている「シャトー・マルゴー」。そのセカンドラベルは、例に漏れず飲み頃が早く、抜栓すると驚くほどの香りに圧倒されます。ファーストラベルに比べて軽く、またアフターも少々短いですが、マルゴーの名に相応しいゴージャスなワインとなっています。

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パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 2008 750ml [フランス/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]
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パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー(PAVILLON ROUGE DU CH.MARGAUX)

タイプ:赤ワイン

サイズ:750ml

生産地:フランス・ボルドー・マルゴー

シャトー・ラフィット・ロートシルトのセカンドラベル

出典:https://www.forbes.com/

かつて1級シャトーの中で最も高い価格が付けられていた歴史を持ち、上品でなめらかな美しさが特徴的な「シャトー・ラフィット・ロートシルト」。セカンドラベルはファーストラベルに使用されるブドウと同じものが使用されているため、ラフィットファンが競って買い求めるほどの美味しさが実現しています。

シャトー・ラフィット・ロートシルト
カリュアド・ド・ラフィット[2011](赤ワイン)
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カリュアド・ド・ラフィット(CARRUADES DE LAFITE)

タイプ:赤ワイン

サイズ:750ml

生産地:フランス・ボルドー・ポイヤック

シャトー・ムートン・ロートシルトのセカンドラベル

出典:https://www.chateau-mouton-rothschild.com/

「シャトー・ムートン」と言えば、毎年世間に影響力が強い画家の絵がラベルのデザインに起用されています。このセカンドラベルは1927年に起用されたアール・デコ調のブドウの絵が印象的なものを採用。

バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社のオーナーだった故フィリピーヌ・ド・ロートシルト男爵夫人の邸宅の呼び名である「ル・プティ・ムートン」という名前がつけられているほど、生産者の愛着が強くて愛らしくもキュートでエレガントなワインとなっています。


 

ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド(LE PETIT MOUTON DE MOUTON ROTHSCHILD)

タイプ:赤ワイン

サイズ:750ml

生産地:フランス・ボルドー・ポイヤック

シャトー・オー・ブリオンのセカンドラベル

出典:http://www.haut-brion.com/

「シャトー・オー・ブリオン」もファーストラベルと同じ畑で穫れた若い樹齢のブドウを使用して造られています。土壌や品質管理については全く同じ扱いを受けており、ファーストラベルと同じ方法で醸造されています。ワイン評論家のロバート・パーカー氏からも最高のセカンドワインのひとつだと絶賛されました。


 

ル・クレランス・ド・オー・ブリオン(LE CLARENCE DE HAUT BRION)

タイプ:赤ワイン

サイズ:750ml

生産地:フランス・ボルドー・ペサック・レオニャン

まとめ

1本5万円はくだらない5大シャトーのセカンドラベルは、2万円台から楽しむことができます。それでも充分に高価ですが、いつかファーストラベルを飲んでみたい!と思っている人は、より近い存在であるセカンドラベルを楽しんでみることをオススメします。

ちなみに「シャトー・カロン・セギュール」はファーストラベルでも1万円台で、サードラベルだと3,000円台から。3級シャトーと言えど、実力は1級に継ぐと言われている存在なので、ファーストラベルからサードラベルを並べて飲み比べをしてみても楽しいかもしれませんよ。

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お酒と書籍をこよなく愛すワイン好きなライターです。ワインの魅力にとりつかれ、知識を深め、ワインエキスパートの資格を取得。「ワイン=敷居が高い」という既成概念を壊していきつつ、一緒にワインの楽しさを探っていきましょう。

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