世界中で人気沸騰中のニュージーランドワインからヌーヴォーまで!メルシャン今期注目のワインを一挙ご紹介

7月4日に開催されたワイン業界関係者向けの試飲会「メルシャン・ワイン・フェスティバル2018」に参加してきました。 

約150種ものメルシャン株式会社(以下、メルシャン)が取り扱うワインを試飲できるとあって、会場内は大盛況!業界もメルシャンのワインに注目していることが伺えました。

そこで今回は試飲会場でとりわけ話題になった、関係者も注目しているワインをいくつかご紹介したいと思います!

ニュージーランドを代表するワイナリー「キム・クロフォード」

出典:https://www.facebook.com/pg/kimcrawfordwines/

 メルシャンが2018年2月から販売をスタートしたキム・クロフォードは、1996年にニュージーランド・オークランドで、クロフォード夫妻が自宅で始めた小さな会社でした。しかし、キム氏の造るワインは瞬く間に評判を呼び、1998年にはアメリカへの輸出を開始、2000年にはマールボロの最先端のワイナリーを借りうけ、ブドウ畑を購入し、規模を拡大していきました。

その後、国内外の数々の賞を受賞し、現在は、アメリカで最も売れているニュージーランド・ワインブランドとなるなど、創業からわずか20年で、ニュージーランドを代表するワイナリーのひとつとなりました。

キム・クロフォードのワイン造りは至ってシンプルで、「フレーバー」にフォーカスすること。

そうすることで、香り高く生き生きとした果実味あふれるワインが誕生し、キム・クロフォードの個性を際立たせています。そのため、同社では異なる多様なテロワールで栽培されたブドウを調達し、キム・クロフォードのスタイルにあったワインを厳選しブレンドしています。 試飲会の会場では、トム・メイリング氏が講師として来日し、キム・クロフォードのワインを自身で好きなようにブレンディングをして楽しむセミナーも開催されました。

ニュージーランドのマールボロについて

キム・クロフォード社のブドウ畑もあるニュージーランドのマールボロと言えば、良質なブドウの生産地として世界的にも有名です。

マールボロのブドウ畑の栽培面積は25,000haで、フランスのシャンパーニュとほぼ同じ広さ。ニュージーランド全体のブドウ栽培面積の66%を占め、さらにマールボロの栽培面積の8割をソーヴィニヨン・ブランが占めています。

ユニークなブレンディング技法

白ワインの「キム・クロフォード ソーヴィニヨン・ブラン」は、マールボロの240の異なる区画から収穫されたソーヴィニヨン・ブランを醸造したワインの中から、120種を厳選しブレンドして造られます。

原料となるソーヴィニヨン・ブランは、マールボロにある6つのサブリージョンで栽培されていますが、それぞれのサブリージョンによって出来上がるワインの個性は異なります。

例えば、ローワー・ワイラウ地区のソーヴィニヨン・ブランから造られるワインは、ピンクグレープフルーツやパッションフルーツのフレーバーがあり、ワインに力強さと余韻を与えます。

アワテレ地区ならレモンやフレッシュハーブのフレーバーをもつワインに仕上がり、フレッシュ感やミネラル、爽快な酸を感じさせます。

このように個性の異なるワインをブレンドするというユニークな技法を用いることで、キム・クロフォードのワインは香り高く多様な個性を持ちながらもバランスの良い味わいとなるのです。

キム・クロフォード ソーヴィニヨン・ブラン 2017 (白)

出典:https://www.facebook.com/pg/kimcrawfordwines/

 青リンゴやピンクグレープフルーツ、トロピカルフルーツを思わせる爽やかな酸と果実のジューシーな味わいが特長の辛口白ワインです。

今回、試飲会とともにキム・クロフォード ソーヴィニヨン・ブランのブレンディングセミナーに参加してきました。このワインにブレンドされる個々のワインもテイスティングしましたが、その全てのワインが非常に高品質でおいしかったことが印象に残りました。また、高いブレンディング技術のもとに生まれるワインであることがわかりました。

キム・クロフォード ピノ・ノワール 2016 (赤)

出典:https://www.facebook.com/pg/kimcrawfordwines/

ピノ・ノワールにとって理想的な産地として知られている南島の冷涼な地域であるマールボロとセントラル・オタゴ産の涼しい夜か早朝を選んで収穫したブドウを使用。異なる産地のブドウから造るワインをブレンドすることで、奥行きを感じるワインに仕上がっています。美しい赤色が印象的で、赤い果実のアロマが口の中に広がり、熟したダークチェリーのような深みのあるエレガントな味わいが特長です。

キム・クロフォード公式サイトはこちら

カッシェロ・デル・ディアブロ 夏限定パッケージ

チリの名門ワイナリー、コンチャ・イ・トロ社が造るプレミアム・チリワインブランド、「カッシェロ・デル・ディアブロ」から夏限定パッケージ「カッシェロ・デル・ディアブロ クール・エディション ソーヴィニヨン・ブラン」「同 ロゼ」の2種が、6月26日から数量限定で販売されています。

透明なボトルに植物の模様がほどこされ、見た目も非常に爽やかです。それに、高級感もありますね。

夏のランチタイムやアペロにぴったりなワインです。

カッシェロ・デル・ディアブロ クール・エディション ソーヴィニヨン・ブラン

チリのソーヴィニヨン・ブランの特長であるスッキリとした酸と果実のバランスが優れ、フレッシュさが続く上品なワインです。

カッシェロ・デル・ディアブロ クール・エディション ロゼ

赤や黒のベリーやスパイスの香り、口中にはブラックベリーやフレッシュなプラムなどが感じられ、しっかりした骨格に心地よい酸が続きます。シラーズ主体で造られています。

カッシェロ・デル・ディアブロ公式サイトはこちら

ヌーヴォー2018

11月15日に解禁される今年のボージョレ・ヌーヴォー。メルシャンからは今年もアルベール・ビショー社の10種のヌーヴォーが販売される予定です。

中でも今年注目したいのは、新商品の「ボージョレ・ヌーヴォー酸化防止剤無添加」です。赤ワインの最高の造り手として『レッド・ワインメーカー・ザ・イヤー』を2度受賞するなど、その品質の高さに定評のあるアルベール・ビショー社が、酸化防止剤を添加せずに丁寧に造り上げます。土地の個性とブドウそのままの味わいを楽しめるでしょう。

最後に

試飲会場では上記のワインの他に、メルシャンの日本ワインブランド「シャトー・メルシャン」のコーナーも大変人気で、やはり日本のワインが注目されていると実感しました。

一方で、チリワインのフロンテラより9月に新しく発売されるスパークリングワインも人気でした。リーズナブルなスパークリングワインは日常の食卓に取り入れやすく、飲食店も酒販店もこれからの季節に販売を強化していくことでしょう。

いずれにせよメルシャンの取り扱うワインなら、プレミアムなワインもデイリーなワインも安心して楽しむことができます。メルシャンのワインサイトも参考に、是非、注目のワインを試してみて下さいね。

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ワインコーディネーター/ワインライター。
フランス留学後、ワイン専門店勤務を経て、ワインコーディネーターに。
飲み頃や旬を大切にワインとチーズの魅力を伝えるサロン「Wine Salon d’Ourse」主宰。飲食店や食のイベントプロデュースの他、ライターとしてワインやチーズに関する情報も発信している。
J.S.A.ソムリエ / C.P.A.チーズプロフェッショナル

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