ちょっとしたコツで味は変わる!ワインが美味しくなる5つのヒント

はじめに

わくわくして買ったワインが「あれ?思ったより美味しくない」と思ったことはありませんか。料理酒にするにはもったいないし、美味しくないなぁと思いながら飲み干すのは辛いものですよね。

しかし、ちょっとしたことをするだけで美味しく飲めるワインに変えるコツがあるのです。今回はそんな美味しく飲むコツをご紹介!

美味しく飲むコツ

1. 合わせる料理を考える

ワインと料理の相性が、お互いの味わいに大きく影響を与えるのは良く知られています。合わせるコツは、ワインと料理に共通する仲間探しをしてあげることです。

例えば酸味が強すぎると感じるワインには酸味のある料理を、濃すぎると感じるワインには濃い目の味付けの料理をといった具合です。既に料理を用意してしまった場合には、調味料で工夫してみましょう。

しょう油をかけるところをポン酢に変えたり、レモンやスダチを加えることで酸味がプラスされます。また塩を一振りすることで料理の味が強調され、塩分が濃いワインの口当たりをまろやかにしてくれます。

2. ワイングラスを変えてみる

普段はどんなグラスでワインを飲まれていますか? 一度おうちの食器棚の中をぐるっと見渡してみてください。その中に薄い造りのグラスはありませんか?

ワイングラスの形をしていなくても構わないので、一度それでワインを飲んでみてください。薄いガラスの口当たりの心地よさに驚かれると思います。

飲むときに最初に五感を刺激するのは飲み物ではなくグラスです。もちろん香りを楽しむためには、やはり専門のグッズが一番ですので、薄いガラスのワイングラスがあるに越したことはありません。

3. 少し冷やしてみる

「ワインは室温で」という言葉を聞くと思います。

ここでいう室温とはエアーコンディショナーもなく、ワインを地下に保存していたような時代のヨーロッパのワイン産地で言われていたものです。従って、夏に30度を軽く越えるような日本で飲む場合には、常温ではなく、赤も含めて少し冷やして飲んだほうが実は美味しいのです。

白ワインは事前に冷やされていても一度外に出すと温度が上がってしまうので、飲んでいる間は容器を使って冷やし続け、赤ワインは30分でもいいので冷蔵庫に入れてみましょう。

味の変化に気づくことができると思います。

4. 他の容器に移してみる

ソムリエが他の容器にワインを移しているのを見たことはありませんか?

これはデカンタージュという作業で、目的はワインのおりを取り除くことワインを空気に触れさすことです。 ワインは空気に触れることで味がまろやかになります。ソムリエが使っているような立派な容器を使う必要はありません。空いたワイン瓶やペットボトルでも構いません。

ポイントは清潔で乾燥し、香りがついていない容器を用意することです。ワインを静かに他の容器に移すだけで味の変化が楽しめます。

5. 次の日に飲む

ワインを購入した日はワインを飲むのをやめてしまいましょう。そして次の日に飲んでみましょう。ワインは落ち着かせるほどに本来のワインに近づいていき、好みの味に変化していることがあります。

上記のデカンタージュと近い原理で、時間を置くことで酸化が穏やかに進み、味がこなれてくるのです。冷蔵庫に入れる際には、香りの強いものの近くを避け、栓をするのをお忘れなく。

最後に

ワインはちょっとしたことで味が変化する面白い飲み物です。 コツをつかむことで、そのワインのいいところを引き出して楽しいワインの時間を過ごしましょう。

ワイン業界に携わり12年目を迎えました。「正しい情報を分かりやすく」をモットーにコラムをお届けします。果実味と酸味のバランスのとれたワインが好き。日本ソムリエ協会ワインアドバイザー。

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