- どこを切るのが正解?
- 正しいナイフの持ち方
- ナイフの力加減
- ナイフを入れる角度
- ナイフを入れる位置
- キャップシールのはがし方
今回のワンポイントレッスンは、ワインのキャップシールの上手な開け方です。
ワインを開ける時の第一関門は、なんといってもキャップシールです。このキャップシールを上手に切れるかどうかで、普段ワインを飲み慣れているかどうかが一目瞭然です。
今回はキャップシールだけにフォーカスを当てて、丁寧に紹介してゆきたいと思います。キャップシールを切る前に、まずは2点確認をしてゆきましょう!
キャップシールを切る前の注意点
①キャップシールのどの位置を切るか
よく、キャップシールのどこを切るのが正しいか、議論がおきています。
ボトルの膨らんでいる部分の上部でも、下部でもどちらを切っても間違いではありません。どちらが正しいといった正式な決まりはありませんが、日本ソムリエ協会では、ボトルの膨らみの下を切ることを推奨しているので、日本人のソムリエの方は膨らみの下から切れ込みを入れる場合が多いようです。
オールドヴィンテージのワインになると、シールを剥いだ部分が汚れていることがよくあります。抜栓した後にボトル口を綺麗に拭き取るのは絶対に必要な行為のため、膨らみの下部に切れ込みを入れる方が綺麗に拭けてるためオススメのようです。
②正しいナイフの持ち方
キャップシールを切る時は、常にナイフと親指が平行移動するように握ります。親指をしっかりと支えにしないと力が入り辛くなってしまい、うまく切ることができません。
キャップシールを切るときの注意点
①ナイフの力加減
ソムリエナイフは、本当のナイフではありません。そのため切る時に軽くなぞる程度ではしっかりと切ることができません。キャップシールを切るにはかなりの力が必要と心得てください。
実際キャップシールを切るためにどのくらいの力が必要なのかというと、ナイフと親指でボトルを持ちあげられる程度の力が必要となります。軽々と持ち上げているようにも見えますが、実際は相当な力がかかっています。自宅にワインボトルがある方は、どの程度の力が必要なのか確認してみてください。
②ナイフを当てる角度が重要
キャップシールを切る時、ナイフの切り跡がギザギザになってしまい、少しカッコ悪いな…という経験をしたことはないでしょうか。
ナイフの刃をボトルに対して垂直に当ててしまうと、回している内に切り口がギザギザになってしまいます。そのため、垂直に当てるのではなく少し角度をつけて当てましょう。角度をつけ、尚且つ親指と常に平行移動をさせて切れ込みを入れると、ギザギザにならず、綺麗に切ることができます。
③最初にナイフを入れる位置とは
案外知られていないのが、一番最初に刃を入れる位置です。
自分の身体のから一番遠い位置に刃を入れてしまうと、1回目にナイフで切れ込みを入れる時に刃を上手く回すことができません。そのため、最初に刃を入れる際は、できるだけ自分から一番近い場所にナイフの刃を入れ、ぐるっと切れ込みを入れます。
2回目はナイフをひっくり返し、先ほどと反対回りにぐるっと切ります。
そして、最後に切れていないであろう部分を1回目と同じ持ち方でくるりと切れ込みを入れます。大体3回程度で切れると良いでしょう。
キャップシールを切る時にナイフだけで切ろうとする方もいますが、ナイフだけだと力が入らずに上手く切ることが出来ません。キャップシールを切る時は必ず、親指をナイフと並行の位置に置き、しっかりと支えながらキャップシールを切りましょう。
キャップシールのはがし方
ボトルの膨らんでいる部分の下部に切れ込みを入れたら、最後にキャップシールを剥がします。
この時、切れ込みを入れた部分からそのままバリバリバリっと上に剥いでしまっても問題ありませんが、見栄え的にあまりスマートではありません。
縦にスッと1本切れ込みを入れてから剥がしてあげると、とてもキレイにキャップシールを取ることができます。この時もナイフと親指は平行移動をさせます。シールに切れ込みが入ったら、ナイフを引っ掛けて剥がしてあげれば完成です!
最後に
いかがでしたか、ソムリエナイフを使ってキャップシールを開けることは一見難しそうにも見えますが、一度コツを覚えてしまえば一流レストランのソムリエさんのようにカッコよく開けることが出来ます。