はじめに
今回はプロヴァンスの郷土料理についてご紹介させて頂きます。 プロヴァンスの代表食材と言えば、トマト、パプリカ、ズッキーニ、ハーブ、オリーブなど、隣接しているイタリアでも頻繁に使われている食材が目立ちます。美しい海、山、自然豊かな恵まれた大地には太陽の光がさんさんと降り注ぎ多くの特産物が実ります。 代表的なものにフランスのお惣菜としてもおなじみのラタトゥイユは、実はニース生まれ。先ほど挙げた様な数種類のお野菜や厚切りベーコンなどをオリーブオイルでしっかり炒め、じっくり煮込んでつくります。 ムニエルに添えたり、パスタソースにしたり、カナッペにしたりと幅広くアレンジ出来るのも魅力です。温かいままでも、冷たくても美味しく頂けるのでこれからの季節にもピッタリです。 また、地中海の海の幸をたくさん使い、漁師の間で生まれたマルセイユ名物・ブイヤベースがあります。豪快に盛られた魚介類と濃厚な旨味にサフランが効いたスープが絶妙です。 こちらは、南仏のビストロの定番、スープ・ド・ポワソンです。 魚介類がたっぷり盛られたブイヤベースとは違い、スープ・ド・ポワソンは魚介のあらを使い、うまみがぎゅっと詰まったサフラン風味のスープです。添えられたカリカリのバケットにニンニクを擦りつけてグルイエールチーズをのせスープに浸して戴きます。 前菜としてスープ・ド・ポワソン、メインに頂くのはブイヤベースといった処でしょうか。どちらもこの地を訪れたら必ず食べたい郷土料理です。また、これらの料理には、近くにある美しい港町カシで造られる辛口白ワインとの相性がピッタリです。 今日はプロヴァンスの郷土料理の中から、初夏にピッタリな簡単レシピ、ニース風サラダをご紹介します。トマト、じゃがいも、インゲン、ゆで卵、黒オリーブなどニースを代表する食材を使った具沢山のサラダです。材料:作りやすい分量
サニーレタス 2枚
トマト 1個
ジャガイモ 半個
インゲン 3本
卵 1個
黒オリーブ 5〜6個
ツナ缶 半分
クレソン 2本
<ドレッシング>
マスタード 大さじ1
はちみつ 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
白ワインビネガー 大さじ2
ニンニク 少々
作り方
【1】サラダの材料を洗い、食べやすい大きさにカットする。インゲン、ジャガイモは茹でる。卵はゆで卵にする。茹で上がったものは、熱をとり、食べやすい大きさにカットする。黒オリーブは種がある場合は種を取りスライスする。ツナ缶は汁気を切っておく。【2】ドレッシングの材料をボールに入れ、ニンニクを擂り下ろし、混ぜ合わせてドレッシングを作る。
【3】サニーレタスを小高い丘の様に盛り、その他材料を盛りつけていく。最後にクレソンで高さをだすように盛りつけてドレッシングをかければ完成。
合わせたワイン
キュヴェ・マリー・クリスティーヌ プロヴァンス ロゼ
生産者:シャトー・ド・ロムラード
生産地:フランス プロヴァンス
タイプ:辛口ロゼ
品種:グルナッシュ45%、サンソー45%、シラー40%
コート・ド・プロヴァンスで造られたスッキリとした口当たりの辛口ロゼ。
外観は美しい淡いサーモンピンクで、フレッシュなフルーツを感じさせる華やかなアロマと爽やかな酸味が心地よく、プロヴァンス料理はもちろん野菜をたっぷり使ったお料理や和食などにも合わせられ、幅広く楽しめるワインだと思います。
コート・ド・プロヴァンスはプロヴァンス地方最大のAOCで、ロゼワインの生産量の大部分を占めている地域です。
このシャトーは歴史が長く創業は15世紀から。フランス王室御用達だったこともあるような伝統のあるシャトーです。ボトルに記載されている『クリュ・クラッセ』とは、高品質のワインを造る生産者を認める文言で、このワインにもその証が記載されています。
オリジナルのボトルの形状もとても美しく、エレガントな気分にさせてくれるロゼワインです。初夏の風を感じながらロゼワインを楽しんではいかがでしょうか?