蜂蜜からできたワイン?!ブドウだけがワインじゃなかった!

はじめに

リンゴ、ブルーベリー、蜂蜜、マンゴー、チェリー、メロン。この中でワインを造れないものはどれでしょう。正解は「なし」です。ワインの原料というとブドウだけが思い出されますが、実は世界中には様々な原料を元にワインが造られているのです。

そもそもワインとは?

ワインを広く定義すると「原料の糖分を酵母により発酵させて造ったお酒」と言うことができます。言い換えると酵母の利用できる糖分があり、発酵を起こさせることができればワインになれるということです。

それでは具体的にどういったワインがあるか見ていきましょう。

リンゴのワイン

ヨーロッパ各地、アメリカ、カナダなど世界中で造られていますが、フランス北西部のブルターニュ地方とノルマンディー地方で造られるシードルが特に有名です。この地域ではフランスでも北に位置し、ワインになるブドウを栽培するのが気候的に難しく、昔からリンゴの栽培が行われてきました。シードルは発泡性のものが多く、日本語の「サイダー」はこれに由来します。

甘さ別に分類されて甘口のものはドゥー、中辛口のものはドゥミセック、辛口のものはブリュットと呼ばれています。原産地呼称制度も敷かれ、生産方法や使用できるリンゴの種類も決められています。同じくこの地域で生産されるチーズ「カマンベール・ド・ノルマンディー」との相性は抜群です。また、シードルを醸造させて造るブランデー「カルヴァドス」もよく知られています。

蜂蜜のワイン

こちらも世界中で造られており「ミード」と呼ばれています。大変長い歴史を持ち、一万四千年も前から造られていたという説があり、人類最古のお酒とも言われています。蜂蜜が原料なので栄養価が高く、体に良いとされています。

アイルランドでは婚姻後一ヶ月は、新婦は外出をせず、家にこもりきりで蜂蜜ワインを造り、毎日新郎に飲ませて子作りに励んだという伝説があることから「蜜の月=ハニームーン」転じて「ハネムーン」という言葉が生まれたと言われています。またその効力から、Medicine(=薬)の語源にもなっているとも言われています。

キウイフルーツのワイン

キウイフルーツの本場でもあるニュージーランドでは、キウイフルーツから造られるワインがあります。 ニュージーランドでは年間を通して栽培が盛んに行われており、最もポピュラーなフルーツです。キウイフルーツワインは比較的甘めのものが多く、サッパリとして飲みやすいので、ワインが苦手な人でも飲めると思います。

ご当地ワインとしてのワイン

先ほどもお話ししたように、糖分がある果実であればワインは造ることができます。世界各地ではその土地の特産物を原料としてワインが数多く造られています。 例えば、タイのマンゴスチンワイン、北海道のハスカップ(北海道に自生するスイカズラ科の果物)ワインなどお土産や物産展で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

まとめ

ワインと一言でいっても多くの種類があるのには驚かされます。その背景にある逸話や歴史、その土地の人々や土壌に思いを馳せて飲むのもまた、ワインの楽しい飲み方ですね。 ブドウから造られるワインだけでなく、その他のワインも楽しんでみてはいかがでしょうか?

ワイン業界に携わり12年目を迎えました。「正しい情報を分かりやすく」をモットーにコラムをお届けします。果実味と酸味のバランスのとれたワインが好き。日本ソムリエ協会ワインアドバイザー。

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