黒い乙女、白い乙女から造られるルーマニアワインを飲んだことありますか?

はじめに

皆さんはルーマニアワインを飲んだことはありますか?

ワインというとイタリア、フランスがヨーロッパでは思い起こされますが、ルーマニアもワイン生産国としてすばらしい国の一つなので、今回はルーマニアワインについてご紹介いたします。

ルーマニアの場所と歴史

ルーマニアはブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、モルドヴァ、黒海に囲まれた東欧の国の一つです。特筆すべきは、緯度がワイン大国フランスと同じに位置するということです。ワイン生産の歴史も大変古く約6000年前からと言われています。

古くから優良なワイン生産国として名を馳せてきたルーマニアですが、第二次世界大戦後の社会主義国時代にいわゆる鎖国状態である不遇な時代もありました。その後、1989年の社会主義体制終了後はイギリスやドイツなどの資本が入り、国際品種だけではなく、在来品種を生かしたワインが今日まで生産されています。

主なブドウ品種

国際品種で成功しているのは、白ブドウではシャルドネ、アリゴテ、ピノグリ、ソーヴィニヨンブランなどがあげられます。黒ブドウではカベルネソーヴィニヨン、ピノノワール、メルローがあげられます。

またルーマニアの注目すべき特徴としてあげられるのが在来品種の存在です。どういったものがあるのか見ていきましょう。

フェテアスカネアグラ( Fetească Neagră )

日本語に直訳すると「黒い乙女」という意味になります。プルーンのような香りに若干スパイシーさを感じさせる黒ブドウ品種です。

フェテアスカアルバ (Fetească Alba)

日本語に直訳すると「白い乙女」という意味になります。その名の通り、愛らしくピュアな白い花の香りが特徴の白ブドウです。

タマイヨアサロマネアスカ(Tămâioasă Românească )

マスカット種の仲間と考えられている芳香性の高い白ブドウです。辛口にも仕上げられますが、甘口タイプの評価が非常に高いブドウ品種です。

ワインの印象と料理

おおまかなルーマニアワインのイメージとして、白は芳醇な香りがあり、赤は酸が穏やかでタンニンが柔らかいものが多い印象があります。普段ワインを飲まれない方にもおすすめできますね。

ルーマニアを代表する伝統料理にロールキャベツの煮込み(サルマーレ)やポテトサラダなどシンプルな味付けのものが多い特徴があります。ルーマニアはワイン生産国であると同時に消費国でもあり、食卓にワインは欠かせないと言われています。

シンプルな料理とワインを愛するこの国で生まれたワインたちは、やはり同じく素材の味を生かした和食にもお勧めです。

おわりに

まだまだ日本では知名度の低いルーマニアワインですが、その飲みやすさから日本でももっと飲まれるべきではないかと思います。あの柔らかい飲み口は多くの人を魅了すると思いますよ。皆さんもお店で見かけたらぜひ一度試してみてくださいね。

ワイン業界に携わり12年目を迎えました。「正しい情報を分かりやすく」をモットーにコラムをお届けします。果実味と酸味のバランスのとれたワインが好き。日本ソムリエ協会ワインアドバイザー。

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