はじめに
ノンアルコールビールの販売数量が年々増加しているのは良く聞きますが、ワインも同様にノンアルコールの商品が以前より随分増えてきました。昨今の健康志向も一因と思いますが、車の運転や、妊娠・授乳中であるといった理由が大半と思います。
今回は、「本当はワインを飲みたいけど飲めない」という方のために、ブドウから造られるノンアルコールの飲み物についてご紹介致します。
ノンアルコールワインとは
ノンアルコールワインは、出来上がったワインからアルコールを除去して造られたもの、もしくは、ワインを造る過程でアルコール生成せずにワインの風味を添加して造られたもの、のどちらかになります。
日本で購入できる外国製ノンアルコールワインの大半は、比較的大手の飲料メーカーが、原料となるワイン用ぶどうを生産者から大量に買い付けて造っており、価格も手頃です。
ワインの味わいに近づけるために、香料や原料となる果実のジュース、またお茶の渋み成分を添加していることもあります。そのため、最近のノンアルコールワインは従来よりも随分甘味が抑えられており、ワインを飲んだ感を十分味わえるようになったと思います。
ワイン生産者が造るぶどうジュース
一方、最近はフランスなどのワイン生産者が造るぶどうジュースも大変人気です。もともと、個々の生産者が自分の子供に飲ませるため、といった理由等で自家用として造っていたもので、生産量もごく僅か。
日本では、年に一度の季節限定品として、ワインのインポーターがワインと一緒に輸入し販売しています(各酒販店に卸しています)。
製造方法は単純で、ワイン用に栽培し収穫したフレッシュなぶどうを搾るだけ。つまりストレートジュースです。味はとても甘いのですが、濃縮還元ジュースとは違う、クリアなぶどうの味わいを堪能できると思います。
また、ボトルにはワインのエチケット(ラベル)同様に、ぶどうの品種名やよく聞くワインの生産地、生産者の名前が記載されていたりするので、特に普段からアルコールが苦手でワインを飲めないという方には、ワインの雰囲気だけでも愉しむことができるのではないでしょうか?
オーストリアのワイン生産者マインクラングが造るぶどうジュース。オーストリアを代表する白ワイン用ぶどう品種グリューナー・フェルトリナーが原料です。
フランスのワイン・コニャック生産者ドメーヌ・エリザベスが造るぶどうジュース。自社のナチュラルな葡萄をそのまま搾って無添加のスパークリングジュースです。
エリザベス ジュ・ド・レザン・ガゼイフィエ 赤【Domaine Elisabeth】【フランス産・オーガニックジュース・辛口・750ml】
Amazonで見るおわりに
ノンアルコールワインも葡萄ジュースも、よく冷やしてワイングラスに注いで飲むことをオススメします。ちょっとした気遣いで、ワインを飲んだ気分になるものです。
ワインを飲む愉しみは、ボトルの中身だけではなく、ワインと共にある食事、会話、雰囲気、その全てが愉しみなのではないでしょうか?