今、世界中で最も注目されるブドウ品種「リースリング」とは?

近年、夏に飲みたい白ワインとして、リースリングの人気が高まっているのをご存知でしょうか?その理由はニューヨークのワイン業界内でも強い影響力のある人物として広く知られる、ポール・グレコ(Paul Grieco)氏が2008年に始めた「Summer of Riesling」というコンセプトが、瞬く間に全米に広がったのがきっかけ。彼はリースリングの伝道師とも言われ、リースリングの魅力を広めてワインの世界を変えようと様々な活動を行っています。

ポール・グレコ氏の影響で、アメリカでは夏の間さまざまなレストランでリースリングがサーブされるようになり、その波がニュージーランドやオーストラリアでのムーブメントに繋がっています。ではリースリングとはどのような品種でしょうか?

リースリング(Riesling)の特徴

ドイツの代表品種であるリースリング(Riesling)は、フランスの女王シャルドネに対抗できるブドウ品種です。また、甘口から辛口まで味わいの幅が広いので、いろんな人が楽しむことができます。そんなリースリングにはどのような特徴があるのでしょうか?

キリッとした酸

リースリングは白ワイン用のブドウ品種で、原産地はドイツと言われています。冷涼な気候で造られたワインの味わいは涼やかで非常にエレガント。なんといってもキリッと際立つ酸が最大の特徴です。冷涼な気候がもたらす酸こそが、リースリングならではの特徴です。

アルコール度数が低い

リースリングしか出せない繊細な味を生かすために、他の品種に比べるとアルコール度数がやや低めに造られているものが多いんです。アルコール度数が低めなので、飲み口が優しく飲み疲れせずに杯を進められます。

さらに、酸があるので酸化にも強く、抜栓してから1週間でも美味しく飲むことができます。ワインは好きだけど、量が飲めない人にはおすすめです。ちなみに私が初めて飲んだワインはリースリングでした。初心者の方にもオススメです。

柔らかな果実味

酸と一緒に感じることができるのが甘味です。甘味と言っても「あまったるい」感じではなく、果実のしとやかな甘味です。酸味とのバランスが非常に良く、長期熟成にも向いています。

主要な生産地

さきほども紹介したように、原産国のドイツがリースリング大国です。リースリングの世界栽培面積の60%をドイツが占めています。土地柄、涼しく寒暖差のある好条件の気候のおかけで、非常に高品質なリースリングが造られています。

フランス唯一のリースリング産地がアルザス地方です。味わいともに多様な要素をもつワインが造られていて、世界的にも評価が高いワインが多いように思います。スパイス香があり、ドイツよりもコクがあるのが特徴的です。

近年、リースリングに力を入れているのが、ニュージーランドです。ニュージーランドではリースリングに力を入れているワイナリーが多く、今、最も注目されているリースリング生産国です。

まとめ

リースリングの酸味と甘味の伴った繊細な味わいは、和食、中華とも合わせられます。もちろん甘口のデザートワインはNGですが、辛口であれば多岐に渡るマリアージュを楽しめるのではないでしょうか?

ぜひ、リースリングを楽しんでみてください。

稲葉
アルザス リースリング 750ml [フランス/白ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]
Amazonで見る
国分
ローズマウント ブレンド トラミネール・リースリング 白 750ml [オーストラリア/白ワイン/甘口/ミディアムボディ/1本]
Amazonで見る

神奈川県生まれ。現在は東京を拠点に雑誌、Webメディア等の執筆活動中。20代後半からワインの楽しさに目覚め、ワインの楽しみ方も伝えています。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.