はじめに
自然の旨みが凝縮したドライフルーツ。枝についたまま乾燥させた枝付きレーズンやイチジクはワインのおつまみとして以前からとても人気です。自然の賜物を少しでも美味しく長持ちさせるために工夫して生まれた食品という意味では、ワインもドライフルーツも同じではないでしょうか?
ドライフルーツについて
ドライフルーツには、天日乾燥させたもの(人工的に熱風や薫乾させたものもあります)と砂糖漬けがあります。特に、天日乾燥させたドライフルーツには現代人に不足しがちなビタミンやミネラルが豊富に含まれており、皮ごと食べられるので繊維質も豊富です。
しかし、乾燥させて成分が凝縮されている訳ですから、生のフルーツに比べて糖度は非常に高く、もちろんカロリーも高めなので食べ過ぎには注意しましょう。
ドライフルーツとワインのマリアージュ
赤ワインには果肉の赤いレーズンやイチジク、プルーン、デーツ(なつめやし)、白ワインには果肉の黄色いアプリコットやパイナップル、リンゴ等と相性が良いと思います。これは「色をあわせる」というワインと料理のマリアージュの基本ルールにもあてはまります。
また、ワインはぶどうから造られたお酒であるのに、原料となるぶどうの香りはほとんどなく、様々な果物の香りがします。その香りに合わせるのも素敵なマリアージュですね。
さらに、最近はフリーズドライやセミドライ製法で普通のドライフルーツより水分量の多いジューシーなドライフルーツも見かけますが、そういったものは甘口の白ワインによく合います。
ドライフルーツをもっと美味しく
手軽にそのまま食べても美味しいドライフルーツですが、一手間加えることでワインとの相性は格段に上がります。特にチーズとドライフルーツの組み合わせに勝るものはありません。
白カビチーズやちょっとクセのあるウォッシュチーズにのせたり、クリームチーズに刻んだドライフルーツを混ぜ込んでディップにしたり、モツァレラチーズとオリーブオイルであえたり、ブルーチーズとハチミツとドライフルーツの組み合わせも、なかなか美味です。
また、イチジクやプルーンにアーモンドをはさむと食べ応えのあるおつまみになります。
まとめ
ワインのおつまみとしてドライフルーツを購入する時には、漂白剤はもちろん、砂糖や植物性オイルが添加されていないものを選んでほしいと思います。自然の甘みや食感が何よりワインに合うのです。
また、開封後時間がたって固くなってしまったドライフルーツは、飲み残したワインと一緒に煮込んで、コンポートにするのもおすすめです。 ワインのおつまみに甘い物はちょっと、という方も是非一度お試し下さい。