ワイン好きなら押えておきたい3つの白ワイン用ブドウ品種

はじめに

シャルドネも飲んだし、ソーヴィニヨンブランも美味しい。

リースリングのみずみずしさも素敵!今回は白ワインの魅力にはまって、もっともっと美味しい白ワインを知りたい!という方におすすめしたいブドウ品種をご紹介いたします。

シュナンブラン(Chenin Blanc)

洋梨や柑橘系の香りをもつ愛らしいワインに仕上がるブドウ品種です。驚くのは辛口から甘口、スパークリングワインの原料にもなるオールマイティ選手ということです。

フランス・ロワール地方のものが広く流通しています。辛口のものは引き締まった酸に、皮をむいだばかりのオレンジのようなフレッシュさがあります。甘口のものはオレンジママレードや桃のネクターのようなとろっとした甘美なワインに仕上がります。

また南アフリカでも広く栽培されており、手ごろな価格のものが日本には多く輸入されています。軽快な酸と果実味で、冷やして気軽に飲めるワインとなっています。

お店で探すなら ヴーヴレイ(フランス・ロワール地方) *辛口、甘口タイプ、スパークリングあり。甘口だと「モワルー Moelle」とラベルに書かれていることがあります。 コトーデュレイヨン(フランス・ロワール地方) *甘口タイプです。

ゲヴェルツトラミネール(Gewurztraminer)

「ゲヴェルツ」とは「香辛料」という意味をもち、その名の通りスパイシーな印象をもつワインに仕上がります。特徴的なのは香りがバラやライチに例えられるということです。色合いも比較的濃く、濃い麦わら色を呈します。このことから一度テイスティングをすると忘れられない個性的なブドウ品種といえます。

フランス・アルザス地方のものが有名で、辛口また甘口のものが造られています。強い香りをもつウォッシュタイプのチーズ(表面を水や塩水・酒などで洗って熟成させるチーズ)やハーブや香辛料をたっぷり使った東南アジアの料理と好相性です。

お店で探すなら フランス・アルザス地方 イタリア・トレンティーノアルトアディジェ地方 ニュージーランド *いずれもラベルに「ゲヴェルツトラミネール」と品種名が書かれていることが多いです。

トロンテス(Torrontés)

アロマティックなブドウ品種で、ジャスミンや桃のような香りをもっています。

すっきりとした酸をもち、気軽に飲めるタイプからスパイシーな印象をもつしっかりめのタイプも造られています。アルゼンチンの固有品種といわれていますが、スペインでも若干栽培されています。

お店で探すなら アルゼンチン *上記の通り、とにかくアルゼンチンでしょう。ラベルに「トロンテス」と品種名が書かれていることが多いです。

まとめ

ワインの個性を決定づけるのに、ブドウ品種は重要な役割を果たします。ブドウ品種でワインを探すと好みのタイプも見つかりやすいですよ。

好みだった、あんまり好みじゃなかったブドウ品種名を覚えておくと、お店でワインを買うときに大変参考になります。店員さんに伝えてみましょう。

ワイン業界に携わり12年目を迎えました。「正しい情報を分かりやすく」をモットーにコラムをお届けします。果実味と酸味のバランスのとれたワインが好き。日本ソムリエ協会ワインアドバイザー。

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