ボジョレー・ヌーヴォーに合わせたい簡単おつまみ「プルーンのベーコン巻き」

11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。

日本でもすっかりお馴染みになりましたが、実は正確に伝わっていない点も意外と多いんです。今回は特に勘違いされがちな3つのポイントについてお話させていただきます。

「去年のボジョレー・ヌーヴォーより美味しいね~」は×

ボジョレー・ヌーヴォーはフランス・ボージョレ地区の新酒の総称。この地区でヌーヴォーを作っている生産者の数だけ、ワインの味も個性も違います。毎年同じ生産者のヌーヴォーを飲み続けてるわけではない限り、去年と比較をするのはナンセンスです。

ワインの温度やグラスにこだわりすぎるのは×

収穫したばかりのガメイ種から造られるフレッシュなボジョレー・ヌーヴォーは、いつもの赤ワインより冷やしちゃってもちゃんと味わえるタイプ。グラスも気軽に酔えるい安い物で、タンブラーで飲んじゃってもOK。温度やグラスに気を付けるのは、お高いワインを飲む時だけにしましょ。

「高級レストランで贅沢な料理に合わせなきゃ」は×

ボジョレー・ヌーヴォーの最大の特徴「果実っぽさ」は、カジュアルに楽しむのにふさわしい味わい。お料理もこってりした贅沢な物より、ハムやテーブルチーズなど手軽なおつまみの方が、むしろ相性良いワインなんです。 果実味の相乗効果を狙うなら、こんなおつまみがいかがですか?

材料:1人分

[難易度]★☆☆

[調理時間]10分

プルーン(セミドライタイプ) 12~15個

ベーコン 90g

オリーブオイル 少々

塩コショウ 少々

作り方

【1】ベーコンは10cm長さにカット。プルーンをクルクル巻く。

【2】オリーブオイルを熱し、【1】の巻き終わりを下にして並べる。

【3】途中返しながら中火でこんがり、ベーコンの脂が出てカリカリになるように焼く。

【4】塩コショウをふって器に盛り、楊枝を刺す。

なつめやイチヂクなど他のドライフルーツに変えてみたり、ベーコンではなく生ハムで巻いても。小腹がすいている時は、巻かずにサンドイッチにするのもオススメです。

最後にもう1つ、ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日だけの物という思い込みも捨てましょう。早飲みワインと言っても、それは「熟成には向かない」という意味。半年や1年の経過で味が落ちるというワケではありません。

果実味豊かでキュートな味わいのボジョレー・ヌーヴォーは、クリスマスパーティーなど華やかなテーブルにピッタリ。甘い醤油の和風味とも相性良いので、お正月ならおせち全般と素晴らしいマリアージュを発揮してくれます。

ボジョレー・ヌーヴォーは難しく考えちゃダメ。1年に1度のワインのお祭りにワクワクしながら、「気取らず自由に」楽しむのが大人スマートだと思います。

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埼玉県熊谷市出身。両親在住のスペインにてスペイン料理を学ぶ。専門はスペイン料理、ワインにあわせたマリアージュ提案。著書「フライパンひとつで作る絶品パエリア」「5分でできた!」シリーズ全7冊「2ステップレシピ」他。

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