パテドカンパーニュ、テリーヌ、リエットなど、肉(主に豚肉)の加工品「シャルキュトリー」が流行していますね。シャルキュトリーは、ワインの味わいを引き立てる料理として本場フランスでも人気の高いお惣菜です。
もとは、肉屋が端切れや残った肉の活用方法として生み出した食べ物で、香辛料や野菜を混ぜ込んだりした風味豊かな保存食でもあります。フランスではこれらのシャルキュトリーとワイン、パン、付け合わせの野菜があれば充分なご馳走なのですよ。
日本ではビストロのメニューやデパ地下のお惣菜売り場で見られますが、お家でも簡単に作ることができます。自家製のパテやリエットは自分好みの味付けができるし、やはり作り立ては美味しい!というわけで、今回はポークリエットを紹介します。
茹でた豚こま肉を、フードプロセッサーでペースト状に撹拌する簡単レシピ。お洒落にココットに盛りつけてワインと一緒に楽しみましょう。
材料:4~6人分
豚こま肉 300g
白ワイン 大さじ1
ベーコン 50g
玉ねぎ 80g
バジルの葉 10枚
生クリーム 大さじ2
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ2/3
ガーリックパウダー 適量
白胡椒 適量
作り方
【1】鍋に湯を沸かし白ワインを加えて豚肉を入れ、2分茹でる。水気をしっかり取る。
【2】ベーコンと玉ねぎを細切りにし、フライパンで炒め冷ましておく。
【3】すべての材料をフードプロセッサーに入れてなめらかに撹拌する。
フレッシュなバジルの葉を入れましたが、ドライハーブでもいいですし、スパイス類だけでも美味しく仕上がります。好みのハーブやスパイスでアレンジしてみてくださいね。
合わせるワイン
合わせるワインはロワール地方の白ワイン「ヴーヴレイ」。ヴーヴレイは、ロワール河中流トゥーレーヌ地方で、シュナンブラン100%で作られるワインです。
シュナンブランの果実味豊かな味わいは、豚肉に好相性。酢豚のパイナップルや、アップルポークのように、豚肉の料理に果物が使われていることからもよくわかります。海から遠いこの地域は、豚肉の加工品も多く作られていて、ヴーヴレイと豚の内臓のソーセージ「アンドゥイエット」は定番の組み合わせです。
豊かな果実味の中に、爽やかな酸味もある辛口白ワイン。手軽にできる自家製ポークリエットと一緒にお楽しみください。