クリスマス料理の主役と言えば、やっぱりローストチキン!あれこれ準備するのは難しくても、これ1品登場するだけでテーブルを華やかに、そしてなんだか幸せな空気に変えてくれる、不思議な力を持つ料理です。
本来なら七面鳥を丸ごと一羽焼くのが正式なんですけど、それはあまりにもハードルが高すぎるので、ここはひとつ、手軽でちょっとだけ豪華に楽しめる「ローストチキン」のレシピをご紹介しましょう。
材料:1人分
[難易度]★★☆
[調理時間]25分
鶏肉(もも骨付き)1本
A 塩小さじ 1/2
A 粗挽き黒コショウ 適量
B ニンニク 1片
B アンチョビ 2枚
B ローズマリー 1枝
オリーブオイル 大さじ1
白ワイン 大さじ1
作り方
【1】鶏肉は冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。骨に沿って皮を切り開き、骨まわりの肉にも丁寧に切り込みを入れ、骨がむき出しになっている状態に。切り開いた身の方に塩をふり、10分ほど待ちます。
【2】 ニンニク・アンチョビは粗みじんに。ローズマリーは太い茎をはずし、葉を粗みじんに刻みます。
【3】 【1】の表面に鶏肉の水分が出てくるので、ペーパーで軽くふきとります。2を散らして手で軽く抑え、オリーブオイルをひいたフライパンへ。
【4】中火で加熱し、スプーンでオイルをすくって骨にかける、これを繰り返しながら10分ほど焼きます。これは一番火が入りにくい骨周りをケアする為。骨を温めることで、骨周りの肉に熱がまわって均一に加熱することができます。また、油をかけながら焼くことで、鶏肉表面の水分の蒸発を防ぎ、ジューシーに焼きあがります。
【5】10分ほど経過すると、焼いている時のパチパチ音が高くなってきます。身の厚い部分を軽く押し、血まじりのない透明な汁が出れば焼き上がりの目安。不安なら、一番火の入りにくい骨まわりに少しだけスプーンを入れて確認します。
【6】一度裏返し、白ワインを加えて1~2分。器に盛り、残ったオイルをかけて出来上がり。
鶏肉に塩をふってからの待ち時間で、仕上がりの質感が変わります。
今回のように短時間にすると柔らかジューシーに、一晩置くとしっとり鶏ハムのような味わいに。オーブンで焼く場合は上段にセット(皮が上向きの状態)し、200~230℃で30分を目安にしてください。
合わせるワイン
Campogrande Orvieto Classico
カンポグランデ・オルヴィエート・クラシコ
【分類】白ワイン(辛口)
【生産】イタリア・ウンブリア州
【品種】プロカニコ40%、グレケット40%、ヴェルデッロ15%、他
ローマのあるラツィオ州のお隣ウンブリア州から、伝統的な軽口の白ワインをセレクト。
クラシコという名にまず深くうなずきたくなる味わい、古くから続く変わらない味がある喜びを感じます。青リンゴや白い花のブーケのような香りと、清涼感溢れる味わい。
心地よい酸でキリッとさせ、チキンの甘みを絶妙に引き出してくれます。 料理の仕上げにこのワインをちょっと入れると、爽やかでクリーミーな味わいに変化。風味づけのつもりだったけど、想定外の上質な香りだったのでソースにしちゃいました。
キッチンで飲みながら、グラスに入っているワインをざーっといれちゃってください。