はじめに
2015年もそろそろ終わりに近づいてきましたね。 お仕事もゆっくり冬休みの方も、それらしい気分を味わえる食事といえば、年越しそば・お雑煮・おせち料理・鍋料理...といったところでしょうか。
これらのメニューに合わせたいお酒は、日本酒やビール、スパークリングワインに白ワインなど、様々思い浮かびます。和食は、幅広くいろいろなお酒と相性が良いので、大変有難いメニューです。
しかし、和食続きのあとは、無性にスパイシーなものが食べたくなる!!なんていうことはありませんか?私は、スパイシーなもの=カレーが食べたくなることがよくありますが、カレーは、お酒選びに難儀すると言われがちなメニューのひとつです。
カレーにワインを合わせるなら
インドカレー、タイカレー、ビーフやチキンカレーなど、カレーにもいろいろありますが、これらに共通する「辛さ」は、非常にインパクトが強く、ワインの持つ複雑な味わいを消してしまいがちです。
個人的には、赤の「グルナッシュ」「ジンファンデル」などと合わせることもありますが、みなさんに一番におすすめしたいのが、白の「ゲヴェルツトラミネール」です。
聞き慣れない品種かもしれませんが、これは、冷涼な気候を好み、ゆっくりと熟すことで本来の個性を発揮する品種であるため、ドイツの国境に近いフランス・アルザス地方が主要産地です。ドイツでも、ゲヴェルツトラミネールの甘口高級ワインが造られていますが、今回は、是非、辛口に仕上げられたゲヴェルツトラミネールでお試しください。
ゲヴェルツトラミネールとは
このブドウの一番の特徴は、その芳醇で個性的な香りです。 ライチ、バラ、そして、エキゾチックなスパイスの香りを持ち、その華やかさに一度でも触れると、忘れることはないかもしれません。口に含むと、濃厚な果実味と酸のバランスが素晴らしく、どっしりとしたボリュームを感じます。
ちなみに、「ゲヴェルツ」とは、ドイツ語で「スパイス」という意味ですので、名前からもその雰囲気を感じ取っていただけるのではないでしょうか。
ダイナミックな香りと味わいをもつこのゲヴェルツトラミネール。これをカレーに合わせると、カレーのインパクトに負けず、カレーの味を邪魔せず、ワインの魅力も増す...お互いの相乗効果で素敵で面白いマリアージュを体感できると思います。
ゲヴェルツトラミネールの個性ゆえに、最初は苦手と感じた方が、カレーと一緒に召し上がることで、あっというまにゲヴェルツトラミネールのファンになられた光景をこれまでに何度か目にしていますので、きっと、みなさんにも気に入っていただけるのではないかと思っております。
まとめ
アルザス地方のワインは、ブドウ品種がエチケットに書いてあるので、見つけやすいのも良いですね。ワインショップで見かけたら、是非手にとってみてください。そして、このマリアージュを試してみてくださいね。