正しいブルーチーズの選び方と余ったブルーチーズの使い方

青いカビがびっしりつまった見た目、ツンとくる個性的な匂いと味。チーズ好きでも、ちょっと手をのばしづらいのがブルーチーズ。とりわけ、チーズ初心者にはハードルが高いチーズではないでしょうか? 今回は、ブルーチーズには興味があるけれど自分ではなかなか買えない…という方へ、選ぶポイントや最後まで美味しく食べる方法をお伝えしたいと思います。

世界三大ブルーチーズ

フランスの「ロックフォール」、イタリアの「ゴルゴンゾーラ」、イギリスの「スティルトン」、これら3つを日本では世界3大ブルーチーズと呼んでいます。

中でも、「ロックフォール」はフランスチーズの王様と言われているだけあって、「カマンベール」とならんでフランスから世界中へ最も多く輸出されているチーズです。

ですから、まずは「ロックフォール」からトライしてみよう!と思う方も多いようですが、実はブルーチーズ初心者に一番おすすめなのは、「ゴルゴンゾーラ」です。 「ゴルゴンゾーラ」にはドルチェ(甘口)とピカンテ(辛口)の2種類ありますが、日本で流通している大半はドルチェです。「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」は塩味も控え目で、香りも味も大変マイルドなので、まずはこれからチャレンジしてみることをおすすめします。

ちなみにピカンテは青カビ風味の強い古典的なチーズなので、くれぐれもお間違いのないように。

ブルーチーズが余ったら?

食べきれずに残ってしまったブルーチーズはドレッシングにするのが簡単でおすすめです。

ご紹介するこのレシピはフランス人のチーズ熟成士さんに教えてもらったもの。グリーンサラダにかけるだけで立派なおもてなし料理にもなります。是非お試し下さい。

【材料】

ブルーチーズ…50g

生クリーム…大さじ3

オリーブオイル…大さじ1

塩…適宜

【1】ブルーチーズをボウルに入れ、フォークで潰す。

【2】生クリームとオリーブオイルを加える。少しずつ加えて、好みの味に調整するのがポイント。ブルーチーズの塩分が少ない場合は塩も加える。

【3】リンゴとレーズンを加える(りんごの代わりに洋梨など他の果物でもOK)。

【4】グリーンサラダにかける。

フランスのブルーチーズに挑戦するなら?

「ゴルゴンゾーラ」を美味しくいただけたなら、次は「スティルトン」。そして、その後に「ロックフォール」を。 風味や香りはこの順番で次第に強くなりますが、一番の違いは塩味です。「ロックフォール」をはじめ、フランスの有名なブルーチーズは他国のチーズに比べてかなり塩味が強いのが特徴です。

「ロックフォール」は羊乳から作られていることもあり、ブルーチーズの中では最も際立った独特の風味があります。ですから、初めてブルーチーズを食べる人が、最初に「ロックフォール」を口にしてしまうと苦手になってしまうことが多いようです。

フランスのブルーチーズで初心者におすすめなのは、マイルドな味わいの「フルム・ダンベール」です。また、「ロックフォール」と産地も近く、製法も同じで原料乳が牛乳である「ブルー・デ・コース」は、「ロックフォール」より食べやすいでしょう。

マイルドなものから少しずつ風味の強いものを食べていくと、最後にはあなたもブルーチーズ愛好者になっているかもしれませんね。

ヴェルジュ(VERJUS)
フルム・ダンベール1/4カットAOP 約450g フランス産 ブルーチーズ
Amazonで見る
ハイ食材室
ゴルゴンゾーラ ピカンテ D.O.P【約1.5kg】
Amazonで見る
アイチーズ
スティルトン約500gカット
Amazonで見る
アイチーズ
ロックフォール約200g(190~220g)カットAOP
Amazonで見る

ホームページ | instagram
ワインコーディネーター/ワインライター。
フランス留学後、ワイン専門店勤務を経て、ワインコーディネーターに。
飲み頃や旬を大切にワインとチーズの魅力を伝えるサロン「Wine Salon d’Ourse」主宰。飲食店や食のイベントプロデュースの他、ライターとしてワインやチーズに関する情報も発信している。
J.S.A.ソムリエ / C.P.A.チーズプロフェッショナル

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.