簡単でオシャレ!モッツアレラとフルーツの前菜「ミカンのカプレーゼ」

一昨年の夏に「桃モッツアレラ」が流行したことはご存知でしょうか?秋には「柿モッツアレラ」も人気でしたよね。生のフルーツとモッツアレラチーズに、レモン汁とオリーブ油、塩胡椒をかけるという、一見ミスマッチな組み合わせですが、前菜としてもデザートとしても大人気になりました。

果物の甘さとミルキーなチーズのコク。レモン汁と塩胡椒で果物の甘さが引き立ち、オリーブ油がまろやかに全体の味をまとめます。

イタリアにはトマトとモッツアレラの「カプレーゼ」という前菜がありますが、トマトを果物に置き換えることで、美味しさが無限大になるんです。サラダに入れたりお肉と一緒に煮こんだり、果物を料理に使うのは外国ではよくありまして、和食にも柿の白和えなどがあります。

今回は、今が旬の「ミカン」にモッツアレラを合わせて、さっぱりとした前菜を作りました。グレープフルーツや温州ミカンなど、どんな柑橘類でも美味しくできます。 使用したミカンは、大きくて有名な九州のミカン「晩白柚(ばんぺいゆ)」で作ってみました。ワインのコルクと比べるとこの大きさです。 晩白柚はザボンの仲間で、甘さと酸味のバランスがよく、サクサクとした食感で、夏ミカンや八朔のようなミカンです。苦味はなくて、すっきりとした甘さ。チーズとも相性の良い果物です。

「ミカンのカプレーゼ」には、すっきりした柑橘系の白ワインを合わせましょう。

材料:2人分

好みのミカン 適量

モッツアレラチーズ 1/2個

レモン汁 大さじ1/2

オリーブ油 大さじ2

塩(大粒の物がよい) 適量

作り方

【1】ミカンの皮をむき、ひと口大に割って皿に並べる。

【2】モッツアレラチーズの水けを拭き、1㎝角に切ってペーパーで余分な水分を取る。

【3】【1】の上にモッツアレラチーズをのせ、レモン汁、オリーブ油を回しかけ、塩をふる。

モッツアレラチーズは手で裂いてのせてもいいですよ。火も使わない簡単レシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。

チーズの豆知識

モッツアレラチーズはイタリアの南部カンパーニャ州で作られるフレッシュチーズです。丸いお餅のような形状で水に浮かんだ状態で販売されていますが、四角いブロック状の固い物もあります。

こちらは水分を抜いて加熱して固めた物。同じモッツアレラですが、アメリカでよく見かける加工タイプのものです。丸いタイプの物は、ミルキー&ジューシーで、食感はお餅のようです。噛むとじゅわっとミルクの旨みがあふれます。

クセのない優しい味わいは熟成の工程を経ていないからで、フレッシュタイプに分類されるチーズです。

独特の弾力ある歯ごたえは、パスタフィラータと呼ばれる製法にあります。パスタフィラータとは、乳が固まった状態の「カード」に熱湯を加え、ゴムのような弾力を出して練って作る方法。最後は引きちぎるように丸く成型します。

パスタフィラータタイプのチーズは加熱するとよく伸びるので、ピザやグラタンなどにもよく用いられます。

モッツアレラには牛乳製と水牛製があるのですよ。水牛の乳はとれる量が少ないので、出来上がったチーズは「ブーファラ」と呼ばれる希少タイプになります。味わいはお好みですが、ブーファラの方が風味が強く、自然味があふれる感じがします。

モッツアレラはスーパーでも購入できるので、手軽に手に入れることができるチーズです。

モッツァレラ ディ ブーファラ (水牛) ボッコンチーノ フレッシュ イタリア カンパーニャ州 産 チーズ 250g
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料理研究家/フードコーディネーター/チーズプロフェッショナル/ワインエキスパート
本郷台駅徒歩3分の自宅にて「パン&料理教室 サロンドファリーヌ」を主催。自家製酵母パン、ドイツパンについても研究を深めている。パン屋さんを巡ることがライフワーク。

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