はじめに
「白ワインはたまに飲むけど、別にワインには詳しいわけではない」「高級と言われる濃厚な赤ワインの味もちょっと難しくて分からない。でも、シャンパンは大好き!」こんな方、周囲にいませんか?
ワイン好きな方は、シャンパンだけでなく、スティルワインやフォーティファイドワインの世界にも興味を示して欲しいと思っているでしょう。ちなみに、シャンパンはシャンパーニュ地方の一定の条件を満たしたスパークリングのことであり、他のスパークリングはそれぞれに呼び名があります。
2011年度のシャンパンの売上げ金額は何と44億ユーロで、そのうち輸出されているのは44%にものぼります。日本は輸出先として第5位となっており、多くのレストランやワインショップでシャンパンを目にすることができる理由は、この数字を見れば納得できると思います。
そんな大人気のシャンパンですが、今回はシャンパンに関する、初心者向けのちょっとした豆知識を紹介します。
ちょっぴりロマンティックなシャンパンの「泡」の呼び方
シャンパンをご自宅で楽しむ時も、レストランで楽しむ時も、必ずフルート型の細長いグラスにシャンパンを注ぐ、または注がれると思います。これはシャンパンの泡を綺麗に見せるための形状であり、他のグラス以上にシャンパンの良さをアピールできるシャンパン専用グラスなのです。
「泡がきれいだね!」程度で感想を終らせないのがフランス人の気質なのか、シャンパンをグラスに注いだ時に底から繋がって上ってくる泡のことをペルル(真珠)と呼んでいます。
そして、表面にできる丸い輪がコリエ(ネックレス)と呼ばれているのです。素敵ですよね。ちなみに泡を美しく大量に出すには、角砂糖を一個グラスに入れると良いそうです。シャンパンの酸味がまろやかになり、より一層危険でロマンンティックな一杯に仕上がるようです。
ロゼのスパークリングはレア!?
美しい黄金の輝きと沸き立つ泡...これこそシャンパンの醍醐味ですが、シャンパンにはロゼも存在します。スティルワインでのロゼは安価なイメージが付きまとうようですが、シャンパンはその逆です。
ロゼのスパークリングワインは色づけが難しく、シャンパンの生産量の僅か10%程度という高級レア酒となっているのです。また、ロマンスのお酒というイメージ付けにも成功しており、通な人を相手にこれを用意していたら、最高のおもてなしと感じてくれるそうです。
使われるぶどうの種類は何種類?
ワインの知識がある程度ある方と食事をすると、ワインの話題で盛り上がることでしょう。
生産者やグランクリュなど、少しマニアックな話となるかもしれません....そんな時、こんな知識をぶつけてみるのも良いかもしれません。
シャンパンは、基本的に「シャルドネ・ピノノワール・ムニエ」の3品種で作られると決まっています。
しかし、法律上、あとプラス4品種を加えても構いません。その4品種がフロモントー(ピノ・グリ)、アルバンヌ、プティメリエ、ピノブランです。全てをアサンブラージュ(調合)する希有な生産者は少ないようですが、これらを混ぜても、AOCシャンパーニュを名乗る事ができます。
※品種の定義が更新されましたので、現在の定義に合わせて上記記述も初公開時の記述を修正いたしました。(2019.1.9修正)
まとめ
「シャンパンはウマいね!」と、何気なく楽しんでいますが、実は裏側にはさまざまな決まりごとがあったんですね。ぜひ、シャンパンの使える豆知識を身に着けて、ワイン道を突き進んでみてください!