ワインを語るなら獲っておきたい!ワインの資格試験や検定に関するまとめ【前編】

はじめに


レストランに足を運ぶと、ソムリエが料理にぴったりのワインを選んでくれますよね。彼らの胸にはゴールドのブドウのバッジが光っていますが、それはワインやその他の酒類に関する膨大な知識とワインの味や外観などに関する試験をクリアした証です。

しかし、そのソムリエになるための試験は実は1つだけではありません。

今回から2度にわたり、ソムリエやワインについて見識人との認定をされる資格試験や検定について、ご紹介していきたいと思います。

まずは認定者が一番多い資格からご紹介いたします。

日本ソムリエ協会(J.S.A)が主催する呼称資格認定試験


日本で活躍するソムリエの皆さんが多く所属しているのが日本ソムリエ協会です。シニアソムリエ、マスターソムリエを含むソムリエの数は23,000人以上に及びます。

さらにワイン販売に携わっている人に受験資格のあるワインアドバイザー、シニアワインアドバイザー、そしてワイン愛好者を対象としたワインエキスパート、シニアワインエキスパートも含むとその数は5万人以上にも上ります。

今年から試験の内容が大幅に変更され、ソムリエとワインアドバイザーが統合されました。

試験の内容は毎年日本ソムリエ協会から発行されるソムリエ教本から出題される筆記試験と、ワインおよびその他酒類のブラインドテイスティング、そしてソムリエの場合は、これに論述と実技試験が加わります。

合格率は40%前後と発表されていますが、資格取得のためワインスクールに通っている人も多く、その場合は70%前後の合格率が各スクールから発表されているため、独学での合格率はかなり低いとされています。

各シニアは呼称資格認定試験を取った後、ソムリエは3年目以降かつ飲食業や酒類販売に合計10年以上携わっていること、ワインエキスパートは5年目以降に受験資格が発生します。各シニアの合格率は更に下がり、20%前後です。

筆記試験、ブラインドテイスティング、さらにシニアワインエキスパートの場合は小論文が課題となっていますが、それも非常に難易度が高いようです。

日本ソムリエ協会ではワイン検定も行われている


そんな多くのソムリエが所属している日本ワイン協会では、ワインに興味を持っている方を対象にワイン検定を行っています。

これはワインに興味がある人で20歳以上なら誰でも受けることができ、入門編のブロンズクラスとブロンズクラス認定者に受験資格があるシルバークラスが毎年開催されています。

どちらも受検料を支払った後、送られてきたテキストを読んで勉強し、さらに当日ワイン講習を受けてから受検するという流れになります。合格者には後日認定カード、バッジなどが送られきますが比較的合格率は高いようなので、気になった人はチャレンジしてみるとワインに対するモチベーションがアップするかもしれませんね。

検定の内容は、例えばブロンズクラスでしたらワインの選び方やワインのラベルには何が書かれているのかという基礎的なことが勉強できます。

プロを目指すなら、呼称資格認定試験


ワイン検定はあくまでワインに興味を持つ人がさらにワインのおもしろさを見つけるために受検するものです。ワインに関わるお仕事をしたいと考えている場合は呼称資格認定試験を取ったほうがよいでしょう。

お客様にワインを選ぶのは何もソムリエでなくてもできることですし、ソムリエでない人でもワインに詳しい人はたくさんいます。しかし、中にはソムリエバッジの有無を気にする人や、ソムリエに選んでもらったワインだからこそ味に安心できるという考えを持っている人もいます。

フランスやイタリアではソムリエ資格も多くあり、上位資格は国家が保証している国家資格です。日本では国家資格ではないものの、日本ソムリエ協会をはじめとするソムリエの試験に合格した人しか基本的には名乗れません。

近年、野菜ソムリエやお茶ソムリエなどの「~ソムリエ」という名称を持つ資格試験が多く開催されていますが、それもワインに関するソムリエに感化されたものであり、ソムリエという名前の影響力の大きさを感じることができます。

次回は、この他の国内で受験することのできるソムリエになるための試験やワインに関する試験についてご紹介したいと思います。

後編はこちら

お酒と書籍をこよなく愛すワイン好きなライターです。ワインの魅力にとりつかれ、現在ワインエキスパートを目指して勉強中。「ワイン=敷居が高い」という既成概念を壊していきつつ、一緒にワインの楽しさを探っていきましょう。

おすすめの記事

もうワイン選びで失敗しない!良いワインショップ選びのポイントとは?

家でワインを楽しむワイン好きな皆さんは、いつもどこで購入していますか?ワインは重いのでネット通販を利用される方も多いでしょう。しかし、ワイン初心者にとってネット上でワインを選ぶのはなかなかハードルが高いかもしれません。そもそも、実店舗でも通販サイトでも、どのショップで買い物をしたらよいのかということから悩んでしまいます。 そこで今日は、ワイン選びで失敗しないためにも、良いワインショップを見分けるポイントをお伝えしたいと思います。

イタリアワインの格付け「DOCGとDOC」の違いとは?

イタリアワインのラベルやキャップシールに「DOCG」「DOC」という文言を見たことがありますか?この言葉はいったい何を意味しているのでしょうか。 今回はイタリアワインの格付け「DOCG」、「DOC」についてご紹介いたします。 ヨーロッパのワインには品質分類がある イタリアを含む、フランス、ドイツなどのヨーロッパ諸国にはワインを品質で分類したヒエラルキーがあり、どの国も大枠は同じようなものになっています。 簡単にいうと、上の分類になればなるほど、厳しい法律が定められていて格が高くなる、またその見返りとして土地の名前を名乗ることが認められているというものです。フランスの最上級の等級はAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)と呼ばれており、それと同じ位置づけにあるイタリアの等級がDOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)なのです。

ワイングラスでの乾杯で、音を立てるのはマナー違反?

ビールジョッキでは豪勢を音を立てても良いけれど、ワイングラスで乾杯するときは決してグラス同士をぶつけてはいけない──日本では、それがマナーとして認識されています。 しかしながら、創業250年の歴史を誇る老舗ワインブランド・リーデルは、2011年に「乾杯でグラスをぶつけるのはルール違反ではない」と正式に表明しています。 ただし、繊細な縁同士をぶつけては割れてしまう可能性があるため、正式な乾杯方法は傾けたワイングラスの腹同士をぶつけるのだそうです。 リーデル家10代目当主であるマキシミリアン・リーデル氏も「ワインは色や香り、味わいだけでなく、音も含めて五感で楽しんでくださいね」(参考ページより引用)と発言しており、正しい乾杯方法や奏でられる音色も動画にて確認することができますよ。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.