ワインは1杯を分析しながら飲む楽しさもありますが、やはり人々との交流の中で美味しさを共有するものですよね。はんなり淑やかなイメージの京都で出逢ったワインイベントは情熱そのもの。よく食べ、よく飲み、よく笑い、そこにはイメージにある京都の顔とはまた違う、賑やかなワインの時間が流れていました。
第4回スペイン料理祭in kokoka京都市国際交流会館レポート
梅雨入り前の強い日差しが身体に心地良い6月の週末、京都で開催されたスペイン料理祭に行ってきました。スペイン料理祭とは、京都市国際交流会館で毎年開催されているスペイン料理とスペインのお酒、そしてステージパフォーマンスまでを楽しめるイベントです。京都のスペイン料理店約20店の料理を堪能でき、お酒好きの熱気に包まれた充実のひと時を過ごすことができます。
スペインのお酒が約50種以上
お昼時にイベント会場に到着するやいなや、大勢の方々がお酒を片手に既に赤ら顔。美味しそうに手に持つその串揚げは何だ!?と目を泳がせ入場前からソワソワしながらチケットを購入します。
さぁ、どのお酒を片手に何を食べましょうか!と興奮で前のめり気味に進みます。まずパエリアは外せないでしょう!と見つけたパエリア店は、あまりの行列に怯みました。歩くこともやや大変なほどに大盛況のイベント会場は、子供から大人まで楽しめる食のイベントです。アルコールはスペインのワイン、カヴァ(発泡ワイン)、シェリー酒、ベルモット、スペイン産ビールなど約50種類以上から選べます。これは嬉しい悲鳴です!
中でもスペインのシェリー「マンサニージャ」を注文すると、ベネシアドールが華麗にカップに注ぎ入れてくださるパフォーマンスは見逃せません。食事・お酒だけではなく、様々なパフォーマンスを楽しめるイベントなんです!
お酒を呼ぶ豪快なスペイン料理の数々
日差しが強く喉が潤いを求めるのでキリっと冷えた白ワインをチョイスし、香ばしい煙の香りに誘導されます。かぶりつきたくなるほどに脂がジューシーで燃えたぎるソーセージ。お隣には見るからにスパイシーな若鶏!滴り落ちる肉汁を見ているだけで白ワインを飲み干しそうになる一歩手間でマリアージュを堪能です。期待を裏切らないワインに手が伸びる味わいは最高!スペインらしい煮込み料理も種類が豊富でした。大行列に一度は怯みましたが、やはり外せないのがスペイン料理の代名詞「パエリア」。会場内一番奥手にありながらもやはり一番人気の料理は、並んでも食べたい1品です。
並ぶ前に既に空になってしなったお酒のチョイスを忘れずに、並ぶ時間さえも楽しいひと時です。大きな専用鍋で作られたパエリアはとても豪快で迫力があり、家庭では真似できません!豪快な作りと思いきや、味わいは多種の魚介によって旨味が濃縮され絶品。一口食べるごとにワインが進みます。
食だけではない!情熱のパフォーマンス
食べ物やお酒だけでなく、聞こえてくるのはこれぞスペイン!なフラメンコのショーの音楽です。熱く足を蹴り上げ、床を鳴らし美しい衣装が揺らめくパフォーマンス、この時ばかりは食事をする手を止め、情熱的なダンサーから目が離せなくなってしまいました。野外のフラメンコを見ながら手にはワイン、そしてどこからともなく肉の焼ける香ばしい香り。思い出すだけでもたまりません!しっとりと淑やかな京都で出逢ったスペインは、料理もお酒も集う人々も情熱的。力強く内なるエネルギーを感じます。今回のイベントに出店されていたお店は、実際に京都でお店を構える実力派。来年の開催を待てない方は、情熱の京都を訪れてみてはいかがでしょうか。ワインのある場所に足を延ばすと、そこには今までに出逢ったことのない人々と空間、そして自分自身に出逢えるはずです。
スペイン料理祭 in kokoka京都市国際交流会館
主催:京都スペイン料理祭実行委員会・(株)キムラ
共催:公益財団法人 京都市国際交流協会
http://taiken.onozomi.com/sf17/