ワインのおつまみに欠かせないチーズ。チーズと言えばトロリとしたクリーミーな物や、むっちりとした弾力のある物や、コクと旨味をじっくり楽しむチーズなど、種類も様々ですよね。
今回は地中海東部キプロス島産のハロウミ(ハルーミ)チーズをご紹介します。このチーズの特徴は、揚げても焼いてもトロッと融けにくいという性質があるんです。チーズ料理の幅が広がりますよ!
キプロス産ハロウミチーズ
キプロス島は、地中海東部・トルコ南方にある小さな島国です。ここで作られている伝統的なチーズがハルーミという「融けにくいチーズ」で、羊乳・山羊乳・牛乳などの混乳で作られています。日本では、チーズ専門の売り場などで購入する事が出来ます。
見た目は白く、触ると弾力があり、鶏のささ身のように繊維状に割けます。そのまま食べてみると、味わいは塩気が強くほのかに甘味を感じ、シコシコとした食感をしています。
種類もプレーンなものからハーブ入りまで豊富にあります。今回はミントが入ったハロウミチーズをご紹介します。ハーブの香りは強すぎず爽やかで、夏の熱い日にも美味しく頂けますよ。
ハロウミは、そのままで食べるのはもちろん、料理して食べると魅力が倍増します!加熱しても融けづらいハロウミを使って、シンプルで美味しい食べ方を3品ご紹介します。そのままでは塩気が強いため、1~2時間水に漬けて塩抜きしておくと良いですよ。
ハロウミとフルーツのサラダ
まずはそのままを楽しみます。1時間塩抜きして、小さくカットしたハロウミをグレープフルーツなど、お好きなフルーツと合わせて頂きましょう!
果物と一緒に食べると、ハロウミの塩気にフルーツのフレッシュな酸味が加わってバランスが良くなります!オリーブの実を加え、たっぷりのオリーブオイルと和えると、ハロウミのキュキュッとした繊維状の食感の魅力が引き立ちます。
焼きハロウミのタルタル乗せ
塩抜きしたハロウミに小麦粉をはたいて、オリーブオイルでこんがり焼きます。それをバゲットに乗せ、上からオリーブやハーブをたっぷり入れた卵のタルタルソースを添えました。
形を保ったまま、この焼き色加減は、融けにくいハロウミならでは。焼いてむちむちした食感のハロウミに、シャキシャキのタルタルソースが絡み、ワインが進みます!
ハロウミのスティックフライ
私イチオシ!のハロウミの美味しい食べ方はフライです。塩気のあるハロウミを2種同様に塩抜きします。食べやすい大きさに切り、小麦粉・卵・パン粉の順に衣を付けたら、中温できつね色に揚げます。適度の塩気があるので、衣を付けて揚げるだけで完成!
とってもシンプルな揚げチーズですが、通常のチーズではドロっと融けてしまうので、これもハロウミならではの食べ方です。衣のサクサク食感とハロウミのむぎゅむぎゅ感!この食感は病みつきですよ。
最後に
加熱しても融けないチーズ「ハロウミ(ハルーミ)」。まだ食べた事の無い方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか!チーズの新しい美味しさが広がり、さらいワインのおつまみ作りが楽しくなりますよ!