桜の花も散り始めた春の1日、大人の遠足に行ってきました。目的地は東京の練馬区にある「東京ワイナリー」。西武池袋線「大泉学園」駅から徒歩10分。23区内とは思えないほどのどかな雰囲気の住宅街の一角にありました。23区内にあるということに驚き、訪問したいとずっと思っていた、東京初・唯一のワイナリーです。
代表の越後谷美和さんが一人で仕切る、小さな醸造所。可愛いお店の奥にはワイン作りのスペースがありました。2014年8月に果実酒醸造免許を取得。東京都の特産品で高級品種として人気の品種「高尾」を使用した赤ワインや、山形産デラウェア、山形産スチューベン、長野産シャルドネのワインを手がけています。
山形のデラウェアを使ったワイン作りも特徴的で、酸が効いているすっきりしたタイプのワインができるそうです。東京ワイナリーでは樽は使わず、果実の風味を生かしています。瓶の中で、澱とともに熟成させるシュールリー製法を取ったり、添加物を少なくする工夫をしたり、自然な製法を取っていました。 伺った時には山形のスチューベンというブドウで仕込まれたワインがタンクの中で熟成していましたよ。毎日様子を見て、ここで発酵を止めるかを決めるそうです。まさにワインとの対話ですね。
ワインは仕込みの時期だったので、リンゴのお酒「シードル」を購入しました。シードルは、ブドウが採れないフランスのノルマンディー地方で主に作られる、リンゴ果汁から作られる発泡性のお酒です。
こちらは青森県のりんごを使った辛口タイプ。フジと紅玉の二種類があり、香りが好みだった紅玉に決定。連続テレビ小説「マッサン」で、北海道に渡ったマッサンが、最初はリンゴジュースやシードルを売っていたことから、シードルの人気も上昇中だそうです。
越後屋さんは、東京の野菜や果物を広く知ってもらいたくて、大好きなワインを作ることを仕事にしようと思ったそうです。力仕事を笑顔でこなすさわやかな女性でした。
このシードルと合わせた「ノルマンディー風デザートガレット」のレシピはこちら!
名称:東京ワイナリー
住所: 東京都練馬区 大泉学園町2丁目8-7
アクセス: 西武池袋線、大泉学園駅から徒歩10分
電話番号: 03-3867-5525
公式サイトURL: http://www.wine.tokyo.jp/