富士山麓の湖、赤池より採取された幻の酵母で造った奇跡のワイン

はじめに


近頃注目度が上昇中の日本ワインですが、その日本産のワインでキセキ、幻という名がつくロマン溢れるワインを見つけたのでご紹介します。

加瀬まなみさんの「超お手軽!フライパンでハッセルバック風ポテトの作り方」の中で、ハッセルバックに合わせたワインとしても登場しているので、そちらも合わせてどうぞ!

キセキ、幻って?


富士五湖の精進湖の南東に、数年に一度出現する湖があります。それは赤池という直径70mの小さい湖ですが、近年では2004年、2011年に出現しています。

山梨大ワイン科学研究センターの柳田教授は、この幻の湖・赤池からワイン酵母のサッカロマイセス・セレビシエと同種の酵母を発見し、培養に成功しました。教授は2004年には採取に失敗し、2011年の再挑戦でやっと成功したそうです。

酵母は海や湖では生育しにくいと考えられていましたが、赤池では元は陸地であったことから、酵母に必要な栄養が溜まりやすかったと考えられているそうです。幻の湖から培養された赤池酵母は、他のワイン酵母よりも発酵力が強く官能評価も高かったと醸造元より発表されています。

しかし、どんなワインが出来上がるかわからない不安の中で、出来上がったワインは予想を上回る出来で、まさにキセキのワインということだったようです。

ワイン造りに必要な酵母


昔はブドウ果汁から、果皮などに生息する野生の酵母の発酵によりワインが造られました。
酵母はぶどうの中の糖を食べてアルコールと二酸化炭素を出しています。これがフランスの科学者パスツールの発見した酵母によるアルコール発酵です。

しかし、雑菌などの影響でうまく酵母が働かずワインにならない場合もあります。現在では、そのリスクを避けるため人工的に培養酵母を添加して発酵させる醸造法が一般的になっています。シャルドネ用、ピノ・ノアール用などブドウの種類に最適な酵母も商品化されているそうです。

しかし一方では、また自然派ワインなど昔のままの野生の酵母(天然酵母)の醸造が、再評価されているのも事実ですが。

赤池幻酵母ワイン2013


昨年、2011年に採取培養された赤池酵母によって造られた山梨産甲州100%の白ワインは、山梨県の白百合醸造から発売されました。「キセキのワイン・赤池幻酵母2013」と名付けられ1,000本を販売されましたが、このファーストヴィンテージはアッと言う間に完売したそうです。

赤池幻酵母2014


2014ヴィンテージの赤池幻酵母ワインは、今年は増産しさらに赤ワインも加わり2社から数量限定で販売されています。

赤池幻酵母2014白
生産:山梨県・白百合醸造
品種:甲州
容量:720ml
価格:¥2,700(税抜)

赤池幻酵母2014赤
生産:山梨県・白百合醸造
品種:マスカットベリーA
容量:720ml
価格:¥2,700(税抜)

他には、加瀬まなみさんのレシピにも登場した富士山赤池幻酵母ブラン2014富士山赤池幻酵母ルージュ2014があります。

おわりに


ロマンとミステリーを合わせ持つこのワインは、現在知名度が上昇中とのことです。

赤池幻酵母2014白はやや淡いイエローで、香りは梨様でフルーティな辛口ワイン、赤池幻酵母2014赤は輝きのある淡いルビー色でタンニン少なめのフルーティなワインです。

世界遺産である富士山、その富士五湖ならず六湖目から生まれた日本ワイン、それはやはり日本料理との相性も抜群です。

白百合醸造

横浜在住の本職は薬剤師。ある日突然ワインに目覚め、ワインの奥深さに驚き、それから、ワインの勉強には現在進行形です。

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