出典:http://hk.dining.asiatatler.com/
はじめに
大切な日の特別な時間・・・そんなときにまず最初に飲みたいのは、シャンパンではないでしょうか? みんなの大好きなシャンパン!せっかくシャンパンを飲むなら、その生い立ちを知れば、もっと楽しく美味しい時間が過ごせるはずです。
以前のコラムでは、「シャンパンのノンヴィンテージとヴィンテージの違い」、「RM(レコルタン・マニピュラン)とNM(ネゴシアン・マニピュラン)の違い」についてご紹介しました。
・シャンパンのヴィンテージ、ノンヴィンテージ(NV)は何が違うの?
・シャンパンのラベルに小さく記載されている「NM」と「RM」の違いは?
今回は、エチケットに時々見かける「Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン)」と「Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール)」についてです。
シャンパンのブドウ
シャンパンを造る際に使用されるブドウは3種類しかないのをご存知ですか?
その3種類は、黒ブドウ(巨峰のような皮の色のブドウ)のピノ・ノワールとピノ・ムニエ、白ブドウ(マスカットのような皮の色のブドウ)のシャルドネです。
それぞれの造り手は、理想の味わいを造りだすために、この3種類のどの品種を使うのかを決めます。1種類だけでも3種類全てでも、組み合わせも混ぜる割合も自由です。一般的には、3種類全てを使うところが多く、黒ブドウ:白ブドウの割合は7:3から6:4くらいと言われています。
ブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワール
「Blancブラン」とはフランス語で「白」、「Blanc de Blancs (ブラン・ド・ブラン) 」は「白の中の白」、つまり、白ブドウからできたシャンパンという意味になります。
前述のとおり、シャンパンを構成する白ブドウはシャルドネのみですので、「Blanc de Blancs」と書かれていれば、シャルドネ100%で造られたということがわかります。
Blanc de Blancsを造る造り手はたくさんいますが、Blanc de Blancsしか造らないメゾンは「salon (サロン)」だけです。また、「salon」は、シャルドネの出来の良い年だけしか造らないため、これまでの100年間に37ヴィンテージしか存在しないのです。徹底したこだわりが垣間見れますね。
「Noirノワール」とは、フランス語で「黒」、「Blanc de Noirs (ブラン・ド・ノワール) 」は「黒の中の白」、つまり、黒ブドウからできたシャンパンという意味になります。
数が少ないので、店頭ではあまり見かけませんが、もし、見かけたら是非、手に取ってみてくださいね。 個人的には、Blanc de Blancsの味わいは、繊細でエレガント、すっきりしたきれいな酸、Blanc de Noirsはコクがあってふくよかな印象です。
まとめ
もし、機会があれば、普通のシャンパンと、今回ご紹介したBlanc de Blancs そしてBlanc de Noirsの飲み比べをしてみると、また面白い発見ができそうですね。そんな飲み比べをしたことがある方は、感想など教えていただけると嬉しいです。