「究極のチキンソテー」「冷めても美味しいから揚げ」「フライパンローストチキン」「絶品チキンライス」・・・まるでチキン教祖のように鶏ばかりご推奨しておりますが、今回の鶏肉は得意の皮パリ調理ではありません。
作りおきも出来て忙しい人の強い味方!柔らかジューシーな蒸し鶏。水ではなくロゼワインで蒸して、ふんわり華やかに仕上げます。
蒸し鶏って蒸すだけでしょ?そう、蒸すだけ。
でもこれが、固くなったりパサパサになったり意外と難関なんです。柔らかジューシーに仕上げる一工夫、ポイントは砂糖!と言っても、甘みは感じない程度の分量ですのでご安心を。砂糖は鶏肉のコラーゲンと水分を結びつけてくれる保水効果があるので、ムラなくしっとり柔らかく仕上がります。
今回は呑み始めながら料理を作るイメージ。分量はあまり気にせず、グラスからフライパンへ直接こぼしちゃってください。上品な風味をまとわせたチキンが、ワインタイムを更に上質な時間に演出してくれますよ。
材料:作りやすい分量
[難易度]★☆☆
[調理時間]15分
鶏肉(もも) 1枚
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1/2
ロゼワイン 大さじ2
作り方
【1】鶏肉は皮のついていない面に数か所軽く切り込みを入れ、筋切りをします。砂糖・塩をふって軽く手ですりこみ、15分以上おきます。お好みで黒コショウ少々を加えてもOK。フライパンに皮面を下にして置き、中火で2分ほど加熱。皮パリではなくやわらかに仕上げたいので、ここでは焼きすぎないように。
【2】裏返してロゼワインを加え、蓋をして3分加熱します。楊枝を刺して透明の肉汁がでてくれば焼き上がり(赤い血が混ざってる場合は追加で1~2分蒸し焼きします)。
【3】まな板へ移し、5分ほど置いて肉汁が落ち着いてから食べやすい大きさにスライスします。
作り置き保存する時は、フライパンに残った蒸し汁に浸した状態で保存容器へ。蒸し汁は温度が下がるとゼラチンのようになりますが、これはお肌の美容液コラーゲンがたっぷり含まれてる証。あつあつのご飯にのせて、お好みで塩や醤油をかけていただきましょう♪
胸肉で作りたい場合は、工程1で片栗粉小さじ1・水大さじ2を加えてください。もも肉より厚みがあるので切込みはしっかり、加熱途中で1度返して均一に火を通してくださいね。
合わせるワイン
HERDADE DE MEDEIROS(メデイロス・ロゼ)
[分類] ロゼ(辛口)
[生産] ポルトガル
[品種] トゥリガ・ナシオナール76%、シラー24%
ちょっと珍しいポルトガルの土着品種で作られたロゼ。ロゼと言うより赤に近い、鮮やかなルビー色が目を惹きます。香りも色のイメージにピッタリの、イチゴやチェリーの赤い果実がふわり。穏やかで綺麗な酸、長い余韻に包まれます。
とにかく相性抜群なチキン、しっかり味付けした料理や揚げ物より、鶏肉の味わいを存分に感じられるシンプル調理が○。時間の経過とともに少しずつ酸が強くなっていくので、パスタやタイ料理と合わせても楽しそうです。