「ワインかるた」の記事 46 件

ワインかるた「は」─ぱんが焼けたのかな?

高級シャンパンに共通する香りは「焼きたてのトースト」と言われます。シャンパンは、普通に造ったワインに糖分と酵母を加え、ボトルの中で二次発酵させるため、酵母のオリと長時間接触することでトーストや蕎麦つゆのような香りが潜んでいます。高品質なシャンパンをのむとき「トーストの香りがすばらしい」と言うと、通っぽく聞こえるでしょう。

ワインかるた「の」─のみ頃を見極めろ!

ワインには賞味期限の表示がありません。ワインは瓶詰め後何十年にもわたって熟成を続けるため、衛生面を考慮した賞味期限表示の考え方に当てはまらないことが理由です。また、ワインは醸造元や製造年によって長期熟成タイプか、早めに飲んだ方が良いタイプかが分かれるため、明確な賞味期限をつけることが難しいとも言われます。

ワインかるた「ぬ」─ぬこうとしたら割れちゃった!

コルクを抜いた経験がない方には、ソムリエナイフではなく失敗が少ないスクリュータイプのコルク抜きをおすすめします。万が一コルクが割れてしまった場合は、割れたコルクを瓶の中に押し込み、デキャンタがある場合は茶漉しやコーヒーフィルター等を利用して割れたコルクの破片を取り除きながら、デキャンタに移してください。

ワインかるた「な」─なみなみ注ごう?がぶがぶ飲もう?

ワイングラスに注ぐワインの量は、グラスの4分の1~3分の1が目安です。日本のレストランでは、その目安を守って注ぐことが多いですが、海外のレストランでは2分の1程度注いでくれることがあり、得した気分になります。ちなみに、シャンパンやスパークリング・ワインといった発泡性ワインの場合は、半分以上入れるとキレイな泡を楽しむことができるでしょう。

ワインかるた「と」─どちらがお好き?NEWとOLD

世界のワイン生産国を大きく分類すると、「旧世界」と「新世界」に分かれます。「旧世界」は、古くからワインを生産しているフランス、イタリア、スペイン、ドイツ等のヨーロッパ諸国です。「新世界」は欧州以外のアメリカ、チリ、オーストラリア等の新興ワイン国のことを指し、別名「ニュー・ワールド」。ちなみに日本は新世界ですが、日本国内では旧世界が好きな人が多い傾向があります。まだまだ歴史の浅い新世界ですが、新しい技術を取り入れるなど素晴らしいワインも多く作られています。ぜひチャレンジしてみてください。

ワインかるた「て」─て酌はNG!

高級レストランでは、ワインの手酌はしないことが鉄則。タイミング良くソムリエやサービス係が注いでくれます。ですが、カジュアルなレストランではサービス係が注いでくれない場合もあります。そういった場合は、ホストとなる人が注ぐのがマナーです。

ワインかるた「ち」─チェンジはできません

レストランで注文したワインをテイスティングする場合は、問題がないかどうかを確かめます。つまり、味見ではなく、品質を確認するために行うのです。テイスティングの結果、好みの味ではなかったとしても、チェンジはできないので気をつけましょう。

ワインかるた「た」─たて飲みで贅沢しちゃおう

同じ銘柄で年代を超えて飲むことを縦飲み(垂直試飲/ヴァーティカル・テイスティング)、同じ年代で種類を変えて飲むのが横飲み(水平試飲/ホリゾンタル・テイスティング)と言います。古いワインは高価な場合が多く、年代を遡るほど縦飲みは贅沢なテイスティングとなります。

ワインかるた「そ」─そ~っとね…

シャンパンは、なるべく音をたてず、泡も出さないようにするのが上手な開け方です。シャンパンを上手に開けたときに聞こえる、上品で小さな音を「天使のため息」と呼ぶ人もいます。ポーンと音を出す抜栓は、結婚式やパーティのようなイベントのときのみ、と憶えておいてください。

ワインかるた「し」─じゅんばんを間違えないで

数種類のワインを飲む場合、その順序は「辛口から、甘口へ」「軽いものから、重いものへ」が鉄則。例をあげるとすれば、辛口の白→軽めの赤→重めの赤…といった順番で飲むのがおすすめです。順序を守って飲むほうが、よりワインの風味を豊かに感じとれます。

ワインかるた「さ」─さ、さわりたい…

お酒を注いでもらうとき、お猪口やビールグラス持ち上げる習慣がある日本人は、ついついワイングラスも持ちあげたくなるかもしれません。ですが、ワインを注いでもらうときグラスは手に持つのはNGです。持ち上げてしまうと、もともと高さのあるワイングラスはさらに高い位置となり、注ぎづらくなってしまいます。また、安定が悪くこぼす原因にもなってしまうので、必ずテーブルに置いたままにしましょう。

ワインかるた「け」─けっこう前から飲んでます

ワインは大変歴史の古いお酒のひとつです。紀元前8000年頃からワインが飲まれていたとされており、アルメニアでは紀元前4000年のものとされる世界最古のワイン醸造所跡が発見され、高度な醸造技術が確立されていたようです。世界最古の文学作品と言われる「ギルガメシュ叙事詩」の中にも赤・白両方のワインが登場し、この書物がワインに関する最も古い記述とされています。

ワインかるた「き」─きみのために用意したよ

「ヴィンテージ・ワイン」は古い年代に造られたワインを指すため、希少で高価なヴィンテージ・ワインの印象が強く、ヴィンテージ=高級ととらえられがちです。ですが、古いワインが必ずしも美味しいとは言い切れません。なぜならワインの質は、その年のブドウの出来に大きく左右されるからです。 古いワインを購入する際は、各年のブドウの作柄を「生産年」と「生産地」ごとに評価し、見やすく一覧にまとめたヴィンテージチャートを参考にすると良いでしょう。