「ナカゴミコウイチ」の記事 39 件

このワインは欠陥or個性派高級ワイン!?酵母「ブレタノミセス」の働きとは

長年に渡り、ワインの味わいに影響を与える要因のひとつとして議論されている「ブレタノミセス(又はブレタノマイセス、ブレット)」。このブレタノミセスが作用することによって、素晴らしいワインがたちまち“失敗作”となってしまうということで、敬遠されている厄介者です。しかし、上手にコントロールができればワインに複雑性を与え、他には無い個性的な味わいを生み出すことができるという、意見もあるようです。今回、ワインファンであれば知っておきたい、酵母「ブレタノミセス」についてを基礎的な部分を解説します。 “科学的な話題は睡眠を誘う”と思われる方もいると思いますが、この「ブレタノミセス」について知っておくと、マニア垂涎のワインの味わいのヒミツが、一部理解できるかもしれません。ぜひ、参考にしてみてください。

ワインをまろやかにする!?「ミクロ・オキシジェナシオン」の可能性とは?

ワイン業界にいる人たちをはじめ、プライベートでワインを勉強されている方であれば、「ミクロ・オキシジェナシオン(ミクロ・ミラージュとも呼ばれる)」という技法について、一度は学んだことがあるかもしれません。 「自然派ワイン」をはじめ、「人の手ができるだけ加わっていないワイン」に人気が集まっている今、それとは別のベクトルでワインを手軽に高品質化しようという、この技法が話題になることは、まずありません。 とはいえ、我々も知らぬうちに「ミクロ・オキシジェナシオン」が採用されたワインを飲んでいるでしょうし、こういった最新技術を食わず嫌いするというのも考えものです。今回ここでは、この「ミクロ・オキシジェナシオン」について解説していきます。

知っておいて損は無い!白ワインにおける「スキンコンタクト」とは?

ワイン好きの方であれば、「スキンコンタクト」という文字を目にしたことがあると思います。「長時間のスキンコンタクトを採用したワイン!」とか、「スキンコンタクトによる魅惑のオレンジワインが登場!」など、近年ワインショップやネットショップなどで、この文字を多く目にするようなりました。 しかし、スキンコンタクトは完全に専門用語であり、詳しく知らない方の方が多いのではないでしょうか。今回、そんなスキンコンタクトについてまとめてみました。今後、ワインを購入される際の参考にしてみてください。

石川県に期待の新ワイナリー誕生!金沢ワイナリーの井村辰二郎さんを直撃

今、日本各地でワイナリーを立ち上げる人たちが増加しています。しかし、そのなかには憧れだけや手軽さからワイン事業をスタートさせてしまう方も多いようで、その品質に首を傾げたくなるようなワインが散見されるという話も耳にします。では、我々のような一般消費者は、どんな新規参入者たちを応援するべきなのでしょうか。 実は今年、石川県に日本ワインの未来を担う期待のワイナリーが設立されました。それが「金沢ワイナリー」です。金沢市内に醸造所兼レストランをオープンさせる計画も進んでいるという、このワイナリー。今回、株式会社金沢ワイナリー 代表取締役の井村辰二郎(いむらしんじろう)さんに、金沢ワイナリー設立までの経緯や今後の展望、そしてプレ・ファースト・ヴィンテージの「MIEKO キャンベルアーリー 2016 ペティアン」についてたっぷりとお話を聞きました。日本ワインファン必見のインタヴューです。ぜひ、お楽しみください。

今、注目されている「全房発酵」とは?複雑な味わいを生み出す魅惑の技法を解明!

近年、ブルゴーニュ地方を中心に「全房発酵」に注目が集まっています。ピノ・ノワールの持つ、繊細な香味に複雑なニュアンスを与えるということで、かのアンリ・ジャイエが強く推奨した「除梗」によるストラクチュアを形づくるワインづくりとは、真逆のアプローチです。 ピノ・ノワールの名手といわれる全世界のワインメーカーたちも、この「全房発酵」を取り入れた醸造を行っており、ワインファンとしては「知らない」ではすまされない段階にまできています。 今回、ここでは今一度「全房発酵」とはなにか、について検証していましょう。

地元原料ひとすじ! 長野県「山辺ワイナリー」の高品質ワイン造りに対する思い

以前、「このワイン、美味しいから飲んでみてよ」と、長野県でペンションを営んでいるオーナー様から1本のワインをいただきました。長野県で栽培されたメルローを使用したワインだったのですが、半信半疑で飲んでみたところ「これ、本当に日本のワイン!?」と、その味わいの素晴らしさに感激してしまったことがありました。 いつか、このワインを造っているワイナリーを多くの人に紹介したい…。そう思い続けて数ヶ月、家ワインでその夢がついに叶いました。 紹介したいそのワイナリーは、長野県松本市にある「山辺ワイナリー」。今回、山辺ワイナリー 遠藤雅之さんに、山辺地区のブドウ栽培について、醸造のこだわりなどを聴くことができました。

甲州ブドウを躍進させた「きいろ香」とは?柑橘系の香りを持つ甲州ワインが生まれるまで

日本最古の民営ワイナリーとして設立された大日本山梨葡萄酒会社をルーツに持つ、シャトー・メルシャン。ワイン好きであれば知らぬ者はない、日本屈指の大手ワイナリーです。「大手」というとワインファンには毛嫌いされますが、メルシャンのワイン商品研究は世界的に見ても進んでおり、その研究結果を中小規模のワイナリーに公開するなどして、ワイン業界全体の底上げに貢献し続けています。 さて、そんなメルシャンの幾多ある研究のなかでも、日本ワインに新たな希望をもたらしたものといえば、「甲州きいろ香」の出現でしょう。 今でこそ、「きいろ香タイプ」の甲州ワインは定番となっていますが、当時は甲州ブドウを救うかもしれない大発見として、世界的にも話題となりました。今回、日本ワインに興味を持ち始めた方々のために、「きいろ香タイプ」の甲州ワインがどんなものなのかを解説していきましょう。

日本ワイン好きなら飲んでおきたい!今、注目すべき素晴らしい日本のワイナリー3選

今、日本ワインが人気です。先日、お台場で開催された「日本ワインMATSURI祭 2017」も大盛況のうちに幕をとじ、多くの人たちに日本ワインが注目されていることが目に見えて分かるようになってきました。そこで、今回は、国内の数あるワイナリーの中から、特にお薦めしたい3つのワイナリーをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

日本代表の黒ブドウ!誕生90周年を迎えたマスカット・ベーリーAの今を知ろう!

日本の土着品種といえば、甲州とマスカット・ベーリーAが有名です。2010年にO.I.Vのリストに品種登録された甲州に続き、2013年にはマスカット・ベーリーAもO.I.Vのリストに品種登録されました。日本ワインの重要二大品種といっても過言ではありませんが、マスカット・ベーリーAは甲州の活躍の影に隠れてしまい、あまり目立つ存在ではありませんでした。 しかし、近年はマスカット・ベーリーAが持つ魅力を追求し続けることで、素晴らしいワインを生み出すことに成功した生産者たちが現れ始めています。今回、2017年で誕生90周年を向かえたマスカット・ベーリーAの魅力や新しい取り組みなどを行う生産者について紹介していきます。

よく分かる!日本ワインブームだからこそ知っておきたい日本ワインの歴史

財務省が発表した貿易統計により、日本における2016年のチリワイン輸入量が約5046万リットルと伝えられました。フランスワインの輸入量は4571万リットルだったことからもチリワインは国内輸入量を2年連続で上回ったこととなり、結果的に輸入ワイン1位の座は2016年もチリとなりました。 カジュアルながら高品質なチリワインブームは、まだまだ続くと見られていますが、その裏で湧き起こっているのが日本ワインブームです。今回は、その理由を探るために、日本ワインの歴史と歩みを解説していきます。

世界が注目する富士山ワイナリーに聞く!ワイン造りへのこだわりとは?

国内のみならず、世界でも注目を集めているワインといえば甲州ワイン。甲州種ブドウから造られる、日本を代表するワインのひとつです。 近年、各ワイナリーの努力によって甲州ワインの品質は著しく向上し、世界でも高い評価を獲得し続けています。しかし、そんな甲州種ブドウが数年前には絶滅の危機にあったことはご存知でしょうか。

アジア最高峰の名門ワイナリー!中央葡萄酒が造る「グレイスロゼ」とは?

フランスの夏の風物詩とも言われるロゼワインは、淡いバラ色のような外観に香しい甘い香り、そして、深みのある味わいで、世界各国で人気のあるワインのひとつです。 近年、日本においてもロゼワインの美味しさが再認識されはじめ、多くの飲食店のワインリストにロゼワインが加えられるようになりました。その流れの中、この日本でも最高品質のロゼワインが造られています。それが山梨県のワイナリー、中央葡萄酒から発売されている「グレイスロゼ」です。

偶然と努力が生み出した希少な貴腐ワイン!五一わいんの挑戦と信念

日本を代表するワイン産地のひとつ、長野県塩尻市桔梗ヶ原は、メルローをはじめとしたヨーロッパ系品種の醸造が盛んな土地として知られ、国内はもとより世界的にも評価の高いワインを多数生産している銘醸地です。 そんな塩尻市にメルローを根付かせた功労者と言われているのが、老舗ワイナリーの林農園・五一わいん。桔梗ヶ原メルローを中心に高品質なワインを多く製造するこのワイナリーでは、なんと貴腐ワインも造られています。まだまだ日本では希少である貴腐ワイン。同ワイナリーの貴腐ワイン造りについて、林農園・五一わいん代表取締役 林幹雄氏にお話しを伺いました。

和食とワインのある風景を!「Roppo甲州ワインタンブラー」にかける思い

日本を代表するワイン産地のひとつ、山梨県。そんな山梨県で最も多く造られているワインといえば、甲州ワインでしょう。 日本が世界に誇る甲州種ぶどうで造られる甲州ワインは、国内はもちろん世界的にも高く評価されています。先日、そんな甲州ワイン向けに造られた陶製ワインタンブラー「Roppo甲州ワインタンブラー」が発売されました。甲州ワインが持つ個性を引き立てる、甲州ワインのための陶製ワインタンブラー。 今回、Roppo甲州ワインタンブラーの仕掛け人である、テイストアンドファン株式会社代表取締役の沼田実さんにお話を伺って来ました。

マイルド&フルーティー!メルロは偉大な黒ぶどう品種

メルロは、ボルドー地方のサンテミリオン地区をはじめ、世界中で広く栽培されている素晴らしいブドウ品種です。 メドック地方など、一部ではカベルネソーヴィニョンの補助的存在となっていますが、今やメルロ単体でも超高品質なワインが多く造られています。今回はそんなメルロの魅力をご紹介します。

ワイン好きのための、お酒のつまみになる「ワインに関する小ネタ3選」

ワインが大好きという方々であれば、馴染みのワインショップや高級レストラン、ビストロのひとつやふたつあるはずです。そんなお気に入りの場所にて、熱心なワイン愛好家の方々はワイン関連の新情報をさまざま仕入れていることでしょう。 今回はワインが好きな方々のために、ワインに関するちょっとしたニュースなどを豆知識風にまとめました。ワイン好きの集まりなどの時の、ちょっとしたネタとしてお使いください。

山梨県が世界のワイン名産地とワインを通じた交流をしている!?

近年、日本ワインの品質向上が目覚ましく、世界で戦うことができる素晴らしいワインが、多数生みだされ続けています。北は北海道から南は九州地方までと、日本各地で高品質ワイン造りが本格化してきているのは、何事にも変えれない喜びです。 さて、そんな日本ワインの代表的存在といえば、やっぱり甲州ワイン。甲州種で生み出されるワインは、試行錯誤の末、世界の有名ワインとも対等に戦える力を身に付け、世界中のワインジャーナリストをはじめ、ワイン愛好家たちを驚かせています。そんな甲州ワインの殆どを生産するのが、日本きってのワイン産地である山梨県。