【連載】デートで飲むシャンパーニュのウンチク(ヴーヴ・クリコ 前編)

人気ワインライター「葉山考太郎」さんが、カッコ良くてオモシロイ、粋なオトナになるためのワイン談を教えてくれる新コンテンツ。恵比寿のワイン・バーで、いまどきのちょっとやんちゃなオシャレな青年が、オジサンワインの世界を新しい切り口で教えてくれる。ワイン初心者のマナブくんの初デートに、葉山さんが教えてくれる秘策とは!?

ワインの香りの表現で聞く「熟成香」や「ミネラル香」って何のこと?

ワインの香りを言い表すときに、「熟成香」や「ミネラル香」という言葉を聞いたりしませんか?なんとなく前者はワインが熟成したときの香り、後者は酸味や収斂性を感じる、火打ち石や石灰などの香りだと思う人が多いと思います。その通りなのですが、今回はその香りについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

シャンパンのコピーじゃない!3大CAVA(カヴァ)と魅力を紹介♪

泡があるとキラキラしていて、なんだか楽しく、気持ちを明るくhappyにしてくれるスパークリングワイン。ひと口にスパークリングワインといっても、産地により名称や製法、使用品種、味わいもさまざま。世界にはいろいろなスパークリングワインがあります。 その代表格と言えるのが「シャンパン」。しばしばスパークリングワインの総称のように誤解されますが、正確には、シャンパーニュ地方の限られた地域で造られるスパークリングワイン。トラディショナル方式と呼ばれる瓶内二次発酵製法、ブドウ品種や熟成期間など、厳しい規定をクリアしないとシャンパンと名乗ることはできません。 CAVAは、このシャンパーニュと同じ製法により、スペインで造られたスパークリングワインのこと。安価で美味しいと、ワイン業界やファンの間で注目を集めています。

水牛のミルクでつくる国産の絶品モッツァレッラ「湖水の真珠」

マルゲリータピッツアやカプレーゼでおなじみ、フレッシュチーズのモッツァレッラ。日本で見かけるモッツァレッラは、牛乳製が大半ですが、南イタリアにある本家本元のD.O.P.チーズ(※1)「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ」は、水牛乳からつくられます。脂肪やタンパク質含量が高い水牛乳はチーズづくりに大変適しているため、水牛乳でつくられた雪のように白くて味の濃いモッツァレッラの美味しさは格別です。そんな水牛乳のモッツァレッラが、日本でも造られているのをご存知ですか? 今日は、北海道の緑豊かな湖水地方でつくられている「湖水の真珠」という名の、素晴らしいモッツァレッラを紹介したいと思います。

日本のワイナリーを応援しよう!ブドウの苗木のオーナーになってみませんか?【オーナー制度についてのお問い合わせは各ワイナリーにお願いします】

現在、日本国内には大小240を超えるワイナリーがありますが、特に近年に起業したワイナリーの中には、ブドウ畑の環境やワイナリーの設備を整えるために、ブドウの苗木のオーナーを募って出資金を集め、出来上がったワインをオーナーに配当する、ブドウの苗木オーナー制度を運用しているところがいくつかあります。 ワインが好きな人にとっては、1万円程の入会金で、ブドウの栽培から収穫も体験でき、自分がお世話したブドウで造られたワインが飲めるというのは、ワインの新たな楽しみ方かもしれません。今回はオーナー制度を導入している、日本のワイナリーをまとめてみました。

ワインをまろやかにする!?「ミクロ・オキシジェナシオン」の可能性とは?

ワイン業界にいる人たちをはじめ、プライベートでワインを勉強されている方であれば、「ミクロ・オキシジェナシオン(ミクロ・ミラージュとも呼ばれる)」という技法について、一度は学んだことがあるかもしれません。 「自然派ワイン」をはじめ、「人の手ができるだけ加わっていないワイン」に人気が集まっている今、それとは別のベクトルでワインを手軽に高品質化しようという、この技法が話題になることは、まずありません。 とはいえ、我々も知らぬうちに「ミクロ・オキシジェナシオン」が採用されたワインを飲んでいるでしょうし、こういった最新技術を食わず嫌いするというのも考えものです。今回ここでは、この「ミクロ・オキシジェナシオン」について解説していきます。

「クレオパトラの涙」と言われるジョージアワインを飲んでみた

一般的なワインのボトルは、つるんと丸く、緑色や白色、茶色のガラス製のものが主流ですが、ワイン発祥の地とも言われる、ジョージア(旧:グルジア)のワインの中には、伝統的な陶器に入ったワインがあります。今回はその珍しいジョージアワインを、ご紹介したいと思います。ジョージアは、黒海に面したロシアの南西、トルコの北東に位置するコーカサス地方にある小さな国です。四季折々の、涼しくて過ごしやすい自然豊かな国として知られており、1991年に旧ソ連から独立しました。 約1万年前に、現在流通しているワインの多くの原材料を占める、ヨーロッパ系品種のヴィティス・ヴィニフィラ種が出現した場所と言われています。 この「ピロスマニ」というワインは、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した、ジョージアの画家である、ニコ・ピロスマニ氏が名前の由来となっています。このワインが誕生した、ジョージア東部のカヘティ地方にあるアラザニ渓谷は、乾燥して日当たりの良い丘陵が多く、有数のワイン産地となっています。

お洒落なチーズカッティング&盛り付け「チーズプラトー」の世界

お店でチーズを頼むと、お皿に素敵に盛り付けられたチーズが出てきますね。一見難しそうに見えますが、少し工夫をすれば、自分でも素敵なプラトーを作ることができます。 チーズプラトーは、主にチーズをお皿やカッティングボードに綺麗に盛り付け、見た目も楽しめるようにしたものです。パーティーや自宅で友人にチーズを提供する際、フォトジェニックなチーズプラトーはとってもオススメです!

チーズ専門店が選ぶ「焼きチーズ」におすすめのチーズ6選!

今回は、世田谷区の三宿通り沿いにあるチーズ専門店LAMMASさんのワークショップに参加してきました。 種類がたくさんあるチーズの中でも、焼いて楽しむ定番チーズから意外なものまで、食材との美味しい組み合わせも含めて6種類が登場しました!まず最初にサラダと合わせて登場したのは、フランスのAOC山羊チーズ「クロタン・ド・シャヴィニョル」です。高さと直径が5cm未満のコロンと可愛い見た目が特徴的で、熟成によって酸味や甘味が変化していくチーズです。

知っていますか?ワイングラスと味覚の関係

ワイングラスは、なぜあのような形をしているか知っていますか?実は、ワインの繊細な風味や味わいを、より強くしっかりと感じられるように研究された結果、あのような形状になったそうです。今回はその秘密を、舌の味覚と、リーデル社のグラスから探っていきましょう。

ボルドーのシャトー・ラグランジュ復活を手掛けた、椎名氏のセミナーレポート

フランス・ボルドー地方、メドック地区のサン・ジュリアン村に位置する、格付第3級のシャトー・ラグランジュ。 日本企業である、サントリーの経営参画により再興を遂げた、シャトー・ラグランジュを支えた人々と、さらなる革新の中で輝く醸造家の顔は、エネルギーに満ちていました。 シャトー・ラグランジュと、日本との深い関係をご存知の方も、そうでない方も垂涎のラインナップとともに、シャトー副会長の椎名氏によるサントリー・セミナーの模様をレポートします。 1983年にボルドーの地にアジアの日本企業が初めて経営参画し、荒れ果てた土地と廃墟同然のシャトーを再生するために力を注いだ椎名氏。数十年食い縛った時を感じさせない、その爽やかな出で立ちは、日本らしさを感じさせないダンディな方です。

知っておいて損は無い!白ワインにおける「スキンコンタクト」とは?

ワイン好きの方であれば、「スキンコンタクト」という文字を目にしたことがあると思います。「長時間のスキンコンタクトを採用したワイン!」とか、「スキンコンタクトによる魅惑のオレンジワインが登場!」など、近年ワインショップやネットショップなどで、この文字を多く目にするようなりました。 しかし、スキンコンタクトは完全に専門用語であり、詳しく知らない方の方が多いのではないでしょうか。今回、そんなスキンコンタクトについてまとめてみました。今後、ワインを購入される際の参考にしてみてください。

一般非公開の塩尻ワイナリーと岩垂原メルロ畑を訪問してきました!

私達が日々飲むことができるワインは、ブドウを育て・ワインを造り・それを買い求め消費する人々がいて、初めて全てが廻ります。 強い陽射しの下にある一画の畑に集ったのは、生産者・醸造家・消費者。皆で同じワインをぶどう畑の前で口にした時、ワインに引き寄せられた繋がりを、より感じることができました。今回は一般非公開の塩尻ワイナリーを訪問し、ぶどう生産者から直接お話を伺い、日本のワイン産地を肌で感じてきました。

オーガニックチーズと、そうでないチーズの違いとは?

「オーガニック」または「有機」という言葉を耳にする機会が増えてきました。そもそもオーガニックと有機とは同じ意味です!そして日本で有機食品のルールを定めているのは農林水産省の「有機JAS」規格です。 (写真 有機JASマーク) まずオーガニック食品を手に入れるにはこの「有機JASマーク」を覚えていると分かりやすいです。主に有機野菜や有機農産物加工品に付けられているのを見ている方も多いかもしれません。有機JASマークがついていない食品を「オーガニック○○」などと謳うことは日本では違法です!しかし、無添加食品はじめオーガニックでなくてもこだわって作られた自然栽培の青果やナチュラルな製品はたくさんあります。その場合は消費者が生産者を追って自分で判断します。第三者の監査のある有機JASマークがついた有機食品は、その意味で安心できますね。

蒸し暑い季節はハーブワインでリフレッシュ!

さっぱりとしたものが食べたくなる梅雨時、心身ともにリフレッシュできる食材として、ハーブは今とても人気です。爽やかな香り、みずみずしいグリーン、そして個性的な旨味のあるハーブは、優れた栄養や効用もあるといわれています。そんなハーブを使ったワインが、養命酒製造株式会社から販売されています。薬草やハーブを長年研究してきた会社が造るハーブワインとは、いったいどんな味わいなのでしょうか?

ル・クルーゼのアイスクーラースリーブとワインクーラーで実験!ワインを効率的に冷やす方法とは?

梅雨真っ只中で、肌に汗が滲む季節はすっきりと爽やかなワインが飲みたいですよね。店舗で常温保管されていたワインを購入した場合は、早急に冷やさないといけません。 ワインを冷やすためには冷蔵庫やワインクーラーを利用する人が多いと思います。 今回は発売以降とても反響を呼んでいる、ル・クルーゼ社の「アイスクーラースリーブ」を使って、ワインが冷えるまでの時間を計ってみました。

浅草で人気の自家製酵母のパン屋「粉花」へ行ってきました。

パン好きの間では知らない人はいないというほど、人気の自家製酵母のパン屋「粉花」。なんと言っても魅力はその香りです。お店の前を通りかかったフランス料理のソムリエが、一口も食べないうちに自分の店で扱いたいと相談されたほど。そんな「粉花」を営む藤岡真由美さんに、今回、「粉花のパン作り」や「パン香り」、そしてソムリエさんのお話しをお伺いしました。

石川県に期待の新ワイナリー誕生!金沢ワイナリーの井村辰二郎さんを直撃

今、日本各地でワイナリーを立ち上げる人たちが増加しています。しかし、そのなかには憧れだけや手軽さからワイン事業をスタートさせてしまう方も多いようで、その品質に首を傾げたくなるようなワインが散見されるという話も耳にします。では、我々のような一般消費者は、どんな新規参入者たちを応援するべきなのでしょうか。 実は今年、石川県に日本ワインの未来を担う期待のワイナリーが設立されました。それが「金沢ワイナリー」です。金沢市内に醸造所兼レストランをオープンさせる計画も進んでいるという、このワイナリー。今回、株式会社金沢ワイナリー 代表取締役の井村辰二郎(いむらしんじろう)さんに、金沢ワイナリー設立までの経緯や今後の展望、そしてプレ・ファースト・ヴィンテージの「MIEKO キャンベルアーリー 2016 ペティアン」についてたっぷりとお話を聞きました。日本ワインファン必見のインタヴューです。ぜひ、お楽しみください。

ワインを飲んだ気分になるコーヒー「赤ワインブレンド」を飲んでみました

家ワインでご紹介した「珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)」の新商品「白ワインブレンド」と「赤ワインブレンド」は、ワインのような酸味や甘味が楽しめるコーヒーということで、今とても注目されています。実際に赤ワインブレンドのコーヒーを試してみました。 梱包から溢れ出るほど芳醇な香り ワインブレンドのコーヒーは「お酒を飲めないときでもワインを飲んだときのようなリッチな気分を味わうことができないだろうか」という思いのもと開発されました。コーヒー好きでソムリエの資格も持つ店主の蛭田智也さんが、自然派のワインを参考に甘味や酸味を分析し、コーヒー豆のブレンドでワインの味わいを表現しています。 ワインを飲んで美味しいか不味いかを判別することはできても、わずかな酸味や苦味、甘味などがどのくらいの割合でワインを構成しているかを判別するのは、日頃からワインを多く飲んでいる人でも難しいです。 しかし、ソムリエは資格を得る際、ワイン1杯1杯を丁寧に分析できる力が求められるため、味の分析ができる人が多いのです。ワインブレンドのコーヒーは、ソムリエだからこそ生み出すことができたと言っても過言ではないでしょう。